ガガンボモドキ(ヤマトガガンボモドキ)。
出会ってみたかった虫の一つです!
一見、ガガンボに似ていますが。
ガガンボは翅が二枚(ハエ目、旧・双翅目)、ガガンボモドキは四枚あります(シリアゲムシ目、旧・長翅目)。
この個体は壁に止まっているので、六本脚でつかまっていますが。
通常、葉っぱなどに、前脚だけでぶら下がります。
肉食性で、捕えた獲物を後脚に引っ掛けて食べます。
シリアゲムシ目の特徴は、♂が♀にプレゼントをすること(婚姻贈呈行動)。
ガガンボモドキでは、♀がエサを食べている間に交尾が行われます。
これも機会があれば観察してみたいですねぇ。
高校3年の頃、「ガガンボモドキのおかしな性行動」(R.ソーンヒル原著・日経サイエンス)というブックレットを購入して読んだ記憶がある。
(本が行方不明だ、どっかにあるハズ( ̄▽ ̄;))
それによると、アメリカなどで見られるツマグロガガンボモドキは、♀はプレゼントの質が悪いと、交尾後に他の♂を探しに出かけるという。
十分な大きさのプレゼントを持つ♂と交尾した場合、次の♂を探すのをやめるという。
ダーウィンの性淘汰の理論のうち、♀による♂の選択の存在の、好適な材料になるという趣旨のことが述べられていたと思う。
一方で♂の中には、
・十分な大きさのエサである場合、交尾を途中で打ち切り、エサを奪い返し、再び♀を誘引する
・交尾中のカップルからエサを盗む
・♀に擬態して、他の♂からエサを奪う
といった、極めてユニークな習性があるという。
♀は♂から給餌を受けることで、♂は他からエサを奪うことで、天敵からのリスクを下げ、生存率を上げる効果がある、ということらしい。
日本では、ガガンボモドキ科は寒冷地に多いため、あまりお目にかかれないが。
同様の習性をもつのだろうか?
背中側から見ると、全く印象が違いますねぇ。
こうして見ると、脚はガガンボほど長くはない感じです。
脛節の端、ふ節との間のところに、トゲが生えているのも印象的ですね。
①翅は4枚で、屋根状に畳む
②縁紋と径脈を結ぶ横線は2本
③口吻は鋭く突き出る
④前脚:通常はこの2本のみで葉などからぶら下がる
⑤各脚の脛節末端にトゲがある
⑥後脚ふ節第1節は、次の3節の和とほぼ同長
⑦鎌状の爪:獲物を捕らえるのに役立つ
埼玉県・千葉県:絶滅危惧Ⅱ類
福島県・茨城県・長野県:準絶滅危惧種
分類:シリアゲムシ目ガガンボモドキ科
前翅の長さ:15~25mm
分布:本州(関東、本州中部など)
平地~山地
成虫の見られる時期:6~8月
卵で冬越し?
エサ:成虫・・・ハエなどの小昆虫
幼虫・・・屍食性?
その他:ガガンボに似ているが、翅が四枚あるシリアゲムシの仲間。
翅を屋根型に畳み、口吻は鋭く突き出ており、脛節の先にトゲがある。
全身が淡褐色。
縁紋と径脈を結ぶ横脈は二本。
後跗節の第1節は次の3節の和とほぼ同長。
後脚の先の爪は鎌状に発達し、折り込むようになっており、獲物を捕らえるのに役立つ。
♂後腿節には二列の長剛毛を具える。
♂上付器後端は深くえぐれる。
挿入器の基部両側から上方へ翼状片が突出する。
関東地方の河畔林、平地林、里山などに生息し、海岸近くには少ないらしい。
樹林や林縁の湿った薄暗い場所で見られ、特に湿地や池に近い林を好むという。
前脚だけで植物にぶら下がる。
中脚と後脚を使って、小昆虫を捕えて食べる。
ガガンボモドキを含め、多くのシリアゲムシ目では、婚姻贈呈行動が見られる。
♂は♀にエサをプレゼントし、♀がエサを食べている間に交尾する。
交尾は♂♀が前脚でぶら下がったまま、向かい合って行う。
灯火に飛来する。
卵は一個ずつばらばらに産み落とし、幼虫はイモムシ型で土壌性と思われるが、詳細不明。
ガガンボモドキ科については、R.ソーンヒルのツマグロガガンボモドキに関する研究が有名。
参考:虫ナビ
昆虫エクスプローラ
日本のレッドデータ検索システム
福井市自然史博物館
一色出版
きょうも田畑でムシ話
自然のチカラ~昆虫や野生動物、植物の不思議
NPO法人自然観察大学
NPO法人自然観察大学
ZATTAな昆虫図鑑
TOMOYA SUZUKI WEBSITE
菅平付近の長翅目
信州いきもの俱楽部
ういーくえんど・なちゅらりすと
森のフィールド学舎
らぷとる日和
らぷとる日和
一寸の虫にも五分の魂
茨城県自然博物館総合調査報告書
weblio辞書
出会ってみたかった虫の一つです!
一見、ガガンボに似ていますが。
ガガンボは翅が二枚(ハエ目、旧・双翅目)、ガガンボモドキは四枚あります(シリアゲムシ目、旧・長翅目)。
この個体は壁に止まっているので、六本脚でつかまっていますが。
通常、葉っぱなどに、前脚だけでぶら下がります。
肉食性で、捕えた獲物を後脚に引っ掛けて食べます。
シリアゲムシ目の特徴は、♂が♀にプレゼントをすること(婚姻贈呈行動)。
ガガンボモドキでは、♀がエサを食べている間に交尾が行われます。
これも機会があれば観察してみたいですねぇ。
高校3年の頃、「ガガンボモドキのおかしな性行動」(R.ソーンヒル原著・日経サイエンス)というブックレットを購入して読んだ記憶がある。
(本が行方不明だ、どっかにあるハズ( ̄▽ ̄;))
それによると、アメリカなどで見られるツマグロガガンボモドキは、♀はプレゼントの質が悪いと、交尾後に他の♂を探しに出かけるという。
十分な大きさのプレゼントを持つ♂と交尾した場合、次の♂を探すのをやめるという。
ダーウィンの性淘汰の理論のうち、♀による♂の選択の存在の、好適な材料になるという趣旨のことが述べられていたと思う。
一方で♂の中には、
・十分な大きさのエサである場合、交尾を途中で打ち切り、エサを奪い返し、再び♀を誘引する
・交尾中のカップルからエサを盗む
・♀に擬態して、他の♂からエサを奪う
といった、極めてユニークな習性があるという。
♀は♂から給餌を受けることで、♂は他からエサを奪うことで、天敵からのリスクを下げ、生存率を上げる効果がある、ということらしい。
日本では、ガガンボモドキ科は寒冷地に多いため、あまりお目にかかれないが。
同様の習性をもつのだろうか?
背中側から見ると、全く印象が違いますねぇ。
こうして見ると、脚はガガンボほど長くはない感じです。
脛節の端、ふ節との間のところに、トゲが生えているのも印象的ですね。
①翅は4枚で、屋根状に畳む
②縁紋と径脈を結ぶ横線は2本
③口吻は鋭く突き出る
④前脚:通常はこの2本のみで葉などからぶら下がる
⑤各脚の脛節末端にトゲがある
⑥後脚ふ節第1節は、次の3節の和とほぼ同長
⑦鎌状の爪:獲物を捕らえるのに役立つ
埼玉県・千葉県:絶滅危惧Ⅱ類
福島県・茨城県・長野県:準絶滅危惧種
分類:シリアゲムシ目ガガンボモドキ科
前翅の長さ:15~25mm
分布:本州(関東、本州中部など)
平地~山地
成虫の見られる時期:6~8月
卵で冬越し?
エサ:成虫・・・ハエなどの小昆虫
幼虫・・・屍食性?
その他:ガガンボに似ているが、翅が四枚あるシリアゲムシの仲間。
翅を屋根型に畳み、口吻は鋭く突き出ており、脛節の先にトゲがある。
全身が淡褐色。
縁紋と径脈を結ぶ横脈は二本。
後跗節の第1節は次の3節の和とほぼ同長。
後脚の先の爪は鎌状に発達し、折り込むようになっており、獲物を捕らえるのに役立つ。
♂後腿節には二列の長剛毛を具える。
♂上付器後端は深くえぐれる。
挿入器の基部両側から上方へ翼状片が突出する。
関東地方の河畔林、平地林、里山などに生息し、海岸近くには少ないらしい。
樹林や林縁の湿った薄暗い場所で見られ、特に湿地や池に近い林を好むという。
前脚だけで植物にぶら下がる。
中脚と後脚を使って、小昆虫を捕えて食べる。
ガガンボモドキを含め、多くのシリアゲムシ目では、婚姻贈呈行動が見られる。
♂は♀にエサをプレゼントし、♀がエサを食べている間に交尾する。
交尾は♂♀が前脚でぶら下がったまま、向かい合って行う。
灯火に飛来する。
卵は一個ずつばらばらに産み落とし、幼虫はイモムシ型で土壌性と思われるが、詳細不明。
ガガンボモドキ科については、R.ソーンヒルのツマグロガガンボモドキに関する研究が有名。
参考:虫ナビ
昆虫エクスプローラ
日本のレッドデータ検索システム
福井市自然史博物館
一色出版
きょうも田畑でムシ話
自然のチカラ~昆虫や野生動物、植物の不思議
NPO法人自然観察大学
NPO法人自然観察大学
ZATTAな昆虫図鑑
TOMOYA SUZUKI WEBSITE
菅平付近の長翅目
信州いきもの俱楽部
ういーくえんど・なちゅらりすと
森のフィールド学舎
らぷとる日和
らぷとる日和
一寸の虫にも五分の魂
茨城県自然博物館総合調査報告書
weblio辞書
他に「ダマシ」がいます(笑)
「ダマシ」はハエ目なので、翅は二枚です。
ややこしや~!(笑)