
アカボシゴマダラの白化個体。
日本本土で分布を広げているアカボシゴマダラは、中国から人為的に持ち込まれた「放蝶」であると考えられています。

通常の個体はこのように、後翅の外縁沿いに赤い紋が並びます(2017/08/10撮影)。
しかし、春型は、今回の個体のように白化し、赤い斑紋がないか、薄くなる個体が出ます。
これは中国産の亜種の特徴で、本土に持ち込まれた個体が、中国産であったことの証左とされます。
アカボシゴマダラは、2018年1月15日に特定外来生物(「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」)に指定されました。
在来のゴマダラチョウが減少するなど、生態系への影響が懸念されます。
今回の個体も、撮影後、速やかに駆除しました。
チョウに罪はありませんが。

分類:チョウ目タテハチョウ科タテハチョウ亜科
前翅の長さ:40~53mm
分布:放蝶による外来種が本州(関東、山梨県、静岡県)で見られる。
在来亜種が奄美諸島に見られる。
平地
成虫の見られる時期:6~8月(年4~5化)
幼虫で冬越し
エサ:成虫・・・樹液、腐った果実(訪花性は低い)
幼虫・・・クワノハエノキ、エノキ
その他:本来日本では奄美諸島に在来亜種がいるのみ。
放蝶により関東地方を中心に定着し、ゴマダラチョウなどの在来種を脅かしている。
1997年に神奈川県で発見され、茨城県では2011年に真壁で記録され、県内に分布を広げた。
2011年に坂東市で記録された春型は、メスが白化する中国大陸亜種であることが判明している。
こうした外来生物の持ち込みは、植物防疫法違反の犯罪である。
また、2018年1月15日、環境省により特定外来生物に指定(「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」)された。
移動や飼育は出来ないので、注意が必要。
在来のゴマダラチョウなどに比べ、
①年数回の発生を繰り返すこと
②若いエノキでも食草として利用すること
③越冬に入るタイミングが遅く、落ち葉掃きで駆除される可能性が低いこと
④成虫の移動力が大きいこと
など競争に勝つ要素が多い。
幼虫は、オオムラサキ、ゴマダラチョウの幼虫に似る。
背中に4対の突起があり、前から3対目が大きい。
(オオムラサキでは4対がほぼ同じ大きさ、ゴマダラチョウでは突起は3対)
また、尾端の形状は、「カトちゃんペ」のように、二本の突起が離れずにくっつく。
(オオムラサキ、ゴマダラチョウでは二本が離れるか、ピースサインのように開く)
幼虫の体色は、通常は緑色だが、越冬時は枯葉色になる。
越冬時、ゴマダラチョウよりも遅いタイミングで木を降りて、落ち葉の下に潜る。
また、冬でも暖かい日には、より良い越冬場所を求めて動き回るという。
葉裏で蛹化する。
羽化液(蝶便)は黄緑色。
蛹は厚みがあるが、横から見ると平たく見え、葉に擬態するのに役立つと思われる。
中国産亜種は春型が赤紋を欠き、色も全体に薄い白化個体が出る(特にメスで顕著)
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
学研の図鑑LIVEPOCKET幼虫(学研プラス)
国立環境研究所 侵入生物DB
虫ナビ
日本本土で分布を広げているアカボシゴマダラは、中国から人為的に持ち込まれた「放蝶」であると考えられています。

通常の個体はこのように、後翅の外縁沿いに赤い紋が並びます(2017/08/10撮影)。
しかし、春型は、今回の個体のように白化し、赤い斑紋がないか、薄くなる個体が出ます。
これは中国産の亜種の特徴で、本土に持ち込まれた個体が、中国産であったことの証左とされます。
アカボシゴマダラは、2018年1月15日に特定外来生物(「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」)に指定されました。
在来のゴマダラチョウが減少するなど、生態系への影響が懸念されます。
今回の個体も、撮影後、速やかに駆除しました。
チョウに罪はありませんが。

分類:チョウ目タテハチョウ科タテハチョウ亜科
前翅の長さ:40~53mm
分布:放蝶による外来種が本州(関東、山梨県、静岡県)で見られる。
在来亜種が奄美諸島に見られる。
平地
成虫の見られる時期:6~8月(年4~5化)
幼虫で冬越し
エサ:成虫・・・樹液、腐った果実(訪花性は低い)
幼虫・・・クワノハエノキ、エノキ
その他:本来日本では奄美諸島に在来亜種がいるのみ。
放蝶により関東地方を中心に定着し、ゴマダラチョウなどの在来種を脅かしている。
1997年に神奈川県で発見され、茨城県では2011年に真壁で記録され、県内に分布を広げた。
2011年に坂東市で記録された春型は、メスが白化する中国大陸亜種であることが判明している。
こうした外来生物の持ち込みは、植物防疫法違反の犯罪である。
また、2018年1月15日、環境省により特定外来生物に指定(「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」)された。
移動や飼育は出来ないので、注意が必要。
在来のゴマダラチョウなどに比べ、
①年数回の発生を繰り返すこと
②若いエノキでも食草として利用すること
③越冬に入るタイミングが遅く、落ち葉掃きで駆除される可能性が低いこと
④成虫の移動力が大きいこと
など競争に勝つ要素が多い。
幼虫は、オオムラサキ、ゴマダラチョウの幼虫に似る。
背中に4対の突起があり、前から3対目が大きい。
(オオムラサキでは4対がほぼ同じ大きさ、ゴマダラチョウでは突起は3対)
また、尾端の形状は、「カトちゃんペ」のように、二本の突起が離れずにくっつく。
(オオムラサキ、ゴマダラチョウでは二本が離れるか、ピースサインのように開く)
幼虫の体色は、通常は緑色だが、越冬時は枯葉色になる。
越冬時、ゴマダラチョウよりも遅いタイミングで木を降りて、落ち葉の下に潜る。
また、冬でも暖かい日には、より良い越冬場所を求めて動き回るという。
葉裏で蛹化する。
羽化液(蝶便)は黄緑色。
蛹は厚みがあるが、横から見ると平たく見え、葉に擬態するのに役立つと思われる。
中国産亜種は春型が赤紋を欠き、色も全体に薄い白化個体が出る(特にメスで顕著)
参考:茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
学研の図鑑LIVEPOCKET幼虫(学研プラス)
国立環境研究所 侵入生物DB
虫ナビ
KONASUKEが目撃し始めたのは、2016年でしたね。
広がらないで欲しいですね。