KONASUKEの部屋

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クロコノマチョウ240707

2025年02月24日 | チョウ目
2024年の画像から。
クロコノマチョウ。
この個体は、かなり色が薄いです。
一瞬、ウスイロコノマチョウかと思っちゃった(笑)。

ビオトープ天神の里のオオムラサキの観察小屋内に、複数個体いました。
外から成虫が入り込むことは考えにくく、幼虫が小屋内で成長、羽化、越冬したものと思われます。
まぁ、寒い笠間市でウスイロコノマチョウが発生するとは考え難いですから、クロコノマチョウでしょう。

クロコノマチョウだって、この辺で見られるようになったのは、ごくごく最近のことです。
勿論、温暖化の影響でしょうね。
これだけ温暖化が顕著になっても、トランプ君は、自分に都合の悪いことは認めようとしないだろうな。
世界のリーダー達は、このペテン師に引きずられることなく、温暖化防止に力を入れて欲しいね。

分類:
チョウ目タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科コノマチョウ属
前翅の長さ:
32~45mm
翅を広げた長さ:
60~80mm
分布:
本州、四国、九州、南西諸島
平地~山地
成虫の見られる時期:
3月~11月(年2~3化)
成虫で冬越し
エサ:
成虫・・・クヌギ・コナラ・カシ類・ヤナギ類などの樹液、イチジク、カキなどの落果、獣糞
幼虫・・・ジュズダマ、ススキ、ツルヨシ、ヨシ、オギ、アブラススキ、メヒシバ、チヂミザサ、チガヤ、ダンチク、ササキビ、アシボソ、チョウセンガリヤス、カリヤスモドキ,
アワなどのイネ科植物、ナルコビエ(カヤツリグサ科)の葉
飼育下ではトウモロコシ、イネ、キビなどの葉
その他:
本来、西南日本を中心に分布する南方系の蝶だが、温暖化の影響で、最近は東北地方まで分布を広げているらしい。
ジャノメチョウ類で成虫越冬するのは、近縁種のウスイロコノマチョウと本種のみ。
ウスイロコノマチョウは迷蝶として、北海道でも記録があるほどだが、本種は土着性が強い。
ただし、夏型のメスは食草を探して、比較的移動するようだ。
薄暗い常緑広葉樹林を好むが、個体数が増加すると、竹林や落葉広葉樹林、ミカン園などにも進出する。
前翅は角張り、後翅は一部が突き出て尾状突起のようになる。
♂は地色が黒褐色、夏型は小型で、前翅表の眼状紋は小さい。
♀は地色が黄褐色、一般に♂より大型、外縁の突き出し方が著しい。
翅裏の縁に、小さな目玉模様が並ぶ。
ウスイロコノマチョウに比べ、裏面の眼状紋は一般的に小さい。
前翅表の眼状紋の中にある白点が外側にずれる。
(ウスイロコノマチョウでは真ん中にあるか、外側に大きくずれない。)
季節型は明瞭で、秋型は夏型より前翅頂の突出が強く、前翅表の橙色部が発達する。
(夏型♂では橙色部を欠く。)
秋型♀は♂より前翅外縁の黒斑とその中の小白色斑が目立ち、裏面は赤みが強い。
夏型は裏面に不明瞭なさざ波模様を有するが、秋型は枯葉状の斑紋となる。
ただし秋型は個体変異が激しく、様々な型が見られる。
飛翔は敏捷だが、すぐに止まる。
日没前後1~2時間が活動のピーク。
常に翅を閉じて止まる。
訪花性はないと言われ、地上で給水することもない。
夏型♂は林内の空き地などに縄張りを作り、あまり高くない突き出した枝先などに止まって、他の個体を激しく追跡する。
夏型は好んで緑葉上に止まり、一般に落葉や地面には止まらない。
秋型は原則として緑葉上には止まらず、落葉上に止まる。
長日条件で夏型が、短日条件で秋型が羽化する。
秋型は越冬後、交尾・産卵を行う。
産卵は、大きな群落ではなく、孤立した群落で好んで行われる。
この習性は、天敵から逃れるのに役に立つと思われる。
食草の表に止まったあと、葉裏に移り、数個の卵をやや不規則に固めて産む。
卵はほぼ球形で、表面は滑らか、特徴的な模様などはない。
幼虫は5~10月に見られる。
孵化した幼虫は卵殻を食べる。
幼虫の体は黄緑色で、頭には黒い耳状の長い突起がある。
(ウスイロコノマチョウでは頭部の突起が小さい。)
ウスイロコノマチョウより胴部が太く、大きい。
頭部の突起は1齢では微小な瘤状にすぎないが、脱皮の度に大きくなる。
脱皮直後に、体を大きく反らせる。
4齢幼虫までは食草の裏に集団でいるが、終齢幼虫は単独行動する。
食痕は中脈を残す。
歩行は比較的速く、台座はやや不明確。
終齢幼虫の体長50mm
蛹は垂蛹で、食草の葉裏の場合と、それ以外の場合がある。
成虫は落ち葉の間で、翅を閉じ、横倒しになって越冬すると思われるが、実際の野外での観察例はないらしい。
ノコギリハリバエ、コキアシヒラタヒメバチなどに寄生される。
参考:
茨城の昆虫生態図鑑(メイツ出版)
ポケット図鑑日本の昆虫1400①(文一総合出版)
原色日本昆虫生態図鑑Ⅲチョウ編(保育社)
検索入門チョウ①(保育社)
学研の図鑑LIVEPOCKET幼虫(学研プラス)
学研の図鑑LIVE新版昆虫(学研プラス)
かたつむりの自然観撮記
虫ナビ
昆虫エクスプローラ
芋活.com
大阪市とその周辺の蝶
森林総合研究所多摩森林科学園
J-Stage
千葉の県立博物館
自然観察大学ブログ
風に乗って♪

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1 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2025-02-24 08:31:36
クロコノマチョウ、暗闇に止まったら忍者ですね。
過去に写したことがあります。
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