KONASUKEの部屋

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第29回介護福祉士筆記試験・振り返りノート1~2

2017年01月31日 | 日記
今回の試験を、自分の血肉とするために。
問題を自分なりに、どう消化したか、書き残しておこうと思う。

<領域:人間と社会>
人間の尊厳と自立

問題1 Aさん(78歳、女性)は介護老人福祉施設で生活している。脳血管障害(cerebrovascular disorder)による左片麻痺で、杖を使って歩行し、自分で移動していた。Aさんは、廊下や食堂でいつも職員や他の利用者に声をかけ、誰にでも気遣う人だった。ある日、食堂のいすに足が触れて転倒して、捻挫の痛みで歩くことができなくなり、車いすでの移動になった。捻挫は1週間ほどで完治したが、Aさんは歩くことを拒み、現在でも車いすでの移動を続けている。Aさんは徐々に口数も少なくなり、「歩くことが不安だ。周りに迷惑をかけてしまう」と言い、何に対しても消極的な様子がみられた。
 Aさんに対する介護福祉職の関わりとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 Aさんは口数が少ない様子なので、できるだけ話しかけないように心がける。
2 Aさんの自立を考えて、再び歩くことができるように何度も声をかける。
3 仲の良い利用者に、頑張って歩くように励ましてもらう。
4 Aさんの担当の介護福祉職に、再び歩くように説得してもらう。
5 食堂のテーブルやいすの配置を見直して、一緒に歩いてみようと働きかける。

KONASUKEの解答・・・5 速報・・・5

考察:Aさんは、以前は社交的な方であったが、転倒したことで自信を失い、歩くことに不安を感じており、「何に対しても消極的な様子」から、抑うつ状態にあると思われる。
1・・・何の解決にもならず、論外。
2、3、4・・・一見前向きだが、現在のAさんの心理状況を考えると、励まし・説得・しつこい働きかけは、逆効果になりはしないか。
5・・・転倒の一因となった、食堂の環境を整備し、Aさんに自信を取り戻してもらう働きかけが必要と思われる。


問題2 障害児・者に対して、ノーマライゼーション(normalization)の理念を実現するための方策として、最も適切なものを1つ選びなさい。
1 障害の原因となる疾病の完治を目指して治療すること
2 障害種別ごとに、同じ職業に就くことができるように訓練すること
3 障害児と障害者が一緒に施設で暮らすこと
4 普通の生活環境に近づけること
5 障碍者の経済的水準を一定にすること

KONASUKEの解答・・・4 速報・・・4

考察:「KONASUKEノート」を見ると・・・
~ノーマライゼーションとは~
「障害のある人たちを、一人の市民として、地域で普通に生活できるように、社会のしくみを変えていくこと」
・・・とある。
1・・・疾病の完治を目指すものではない。障害があっても、普通に生活できるようにすること。
2・・・障害があることで、職業が決まってしまうのは、「普通の生活」ではない。
3・・・障害のある人たちを施設に押し込めるのではなく、地域で普通に生活できるようにすること。
4・・・「ノーマライゼーションの8つの原則」※でも強調されている通り、障害があっても、普通に生活できるようにすることである。
5・・・障害があることで、経済水準が一定になるというのは、「普通の生活」ではない。

※ノーマライゼーションの8つの原則(ニィリエ・・・スウェーデン)
☆一日の普通のリズム
朝ベッドから起きること
たとえ君に重い知的障害があり、身体障害者であっても、洋服を着ること
そして家を出、学校か、勤めに行く
ずっと家にいるだけではない
朝、君はこれからの一日を思い
夕方、君は自分のやり遂げたことをふりかえる
一日は終わりなく続く単調な24時間ではない
君はあたりまえの時間に食べ、普通の洋服を着る
幼児でないなら、スプーンだけで食べたりはしない
ベッドではなく、ちゃんとテーブルについて食べる
職員の都合で、まだ日の暮れぬうちから夕食をしたりはしない

☆一週間の普通のリズム
君は自分の住まいから仕事場に行き働く
そして、別の所に遊びに行く
週末には楽しい集いがある
そして月曜日にはまた学校や職場に行く

☆一年の普通のリズム
決まりきった毎日に変化をつける長い休みもある
季節によってさまざまな食事、仕事、行事、スポーツ、余暇の活動が楽しめる

この季節の変化のなかでわたし達は豊かに育てられる

☆あたりまえの成長の過程をたどること
子供の頃は夏のキャンプに行く
青年期にはおしゃれや、髪型、音楽、異性の友達に興味を持つ
大人になると、人生は仕事や責任でいっぱい
老年期はなつかしい思い出と、経験から生まれた知恵にあふれる

☆自由と希望を持ち、周りの人もそれを認め、尊重してくれること
大人は、好きなところに住み、自分にあった仕事を自分で決める
家にいてただテレビを見ていないで、友達とボーリングに行く

男性、女性どちらもいる世界に住むこと
子供も大人も、異性との良い関係を育む
十代になると、異性との交際に興味を持つ
そして大人になると、恋に落ち、結婚しようと思う

☆平均的経済水準を保証されること
誰もが、基本的な公的財政援助を受けられ、そのための責任を果たす
児童手当、老齢年金、最低賃金基準法のような保障を受け、経済的安定をはかる
自分で自由に使えるお金があって、必要なものや好きなものが買える

☆普通の地域の家に住むこと
知的障害者だからといって、20人、30人、100人の他人と大きな施設に住むことはない
それは社会から孤立してしまうことだから

普通の場所で、普通の大きさの家に住めば、地域の人達の中にうまくとけ込める

赤で染めた文言は、自分が普段やっている介護と、特に矛盾を感じるところです。
毎日が矛盾だらけ。
たまにこうやって振り返らないと、麻痺してしまいそうだ。

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