KONASUKEの部屋

最近はすっかり昆虫ブログと化してます(笑)
生物のこと、笠間のこと、時々政治

昭和館の思い出

2015年02月11日 | 土曜の午後の天気雨
かつて「昭和館」という映画館だった建物。
今は廃墟となり、少しずつ取り壊されているようです。
僕が子どもの頃は、笠間で唯一の映画館として、それなりの存在感がありました。

いくつ位の頃だったか、親戚の子ども達の中で、「トラック野郎」を観たい、という声が上がった。
しかし、大人達が腰を上げた頃には上映が終わっていて、代わりにということで、ゴジラ映画を観た。
キングギドラと三大怪獣が出てくるヤツ。
同時上映が「花の応援団」の実写版で、子ども達には退屈だった。

そのうち、大がしたいと言い出す子がいて、これ幸いと、皆でゾロゾロ付いて行った。

昭和館の廊下は昼でも薄暗く、不気味だった。
さらにトイレの窓には、鉄格子だか有刺鉄線だかが、はまっていて、刑務所を彷彿とさせ、恐怖を倍加させる。
その時、トイレのドアが、
バッタ~ン!!
と大きな音を立てて閉まった!
イヤ~な感じ。

あいにく、個室は使っているようで、ドアが閉まっていた。
しかも、待てど暮らせど一向に空く気配がない。
彼の顔は、次第に青ざめてくる!
やむを得ずドアをノックすると、ノックが返ってきた。
待つことしばし。
しかし、コトリ、とも音がしない。
まさか、中で倒れているのでは?
ノックすると、返事がない。
慌ててドアノブに足をかけ、無理やり上から侵入を試みる。
あと少し…と思った、その時…
ギイイィ~…と音がして、ドアが開いた。
バランスを崩しそうになり、危うく飛び退く。
ドアが開いて、そこには…
誰もいなかったのだ!!
出たあぁ~っ!!
(いや、オバケも便も出てはいないのだが)
出るべきものも、思わず引っ込んでしまい、全員、走って逃げた。

最初のノックが聞き違いだったのか?
しかし、その場にいた子ども達、全員が聞いていたハズだしなぁ。
何だったんだろう、アレ。

小学校の高学年になる頃には、昭和館はアダルト路線となり、目の毒なポスターが町中に貼られていた。
それすらも随分、過去のことになり、知らないうちにつぶれて、東日本大震災をはさみ、今に至る。
廃墟を放置できないとはいえ、影も形も無くなるのは、やっぱりさみしい。

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