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コニタス

書き留めておくほど重くはないけれど、忘れてしまうと悔いが残るような日々の想い。
気分の流れが見えるかな。

ポライトネス

2009-02-13 18:50:21 | 
ポライトネス(politeness)と言うのは、同僚の勝山先生、及びそのゼミの学生からしか聞かないくらい未知の言葉だった。

毎年、卒業論文発表会では必ず出てくるので、だんだん私なりの理解が深まって来た。
で、今日の発表(副査もしたのだけれど)では、いわゆる「ぼかし表現」が、若い人たちの仲間内では距離を隔てるネガティブな要素ではなく、親和性をを高めるポジティブな機能をもつのだ、という話に妙に納得した。
隠語とか、業界語とかも、まぁそういう二面性を持つのだろうけれど。
あぁ、排除と包摂。

で、そのことはさておいて、今日の卒論発表会は、今までになく面白かった。
かなり行き当たりばったりの企画だったのだけれど、そのせいで、却って発表や質疑応答にも活気があったし、何よりゼミ紹介が愉しかった。

1・2年生が殆どいなかったのがホントに残念。
来年度からは試験の日程もしっかり考えないと。


それにしても、それぞれのゼミの暖かな雰囲気に比べて、私の所は……。


ポライトネスの考え方の鍵になっている“フェイス”という概念について、ウィキペディアの説明。

Goffman(1967)のfaceという概念を鍵概念としている。

 a.ポジティブ・フェイス(positive face):個人から承認された望ましい自己像を維持することへの欲求
 b.ネガティブ・フェイス(negative face):個人の領域を維持し行動の自由を保つことへの欲求 (67)

⇒人々は相互作用時に、一般的には互いのフェイス維持のために努力する。


私は、極端に"a"の欲求が少ないんだな。
そして、他人のこういう事に対する配慮について、異様に気にする傾向もある。
「その態度はなんだ!」みたいなの、多い。
そのくせ自分は傍若無人。
基本的に「近寄るな!」光線が出てるよね。

ゼミ生が少ないのは、学問や授業の質の問題だけじゃないんだろうなぁ、と、これまた妙に納得。



いつもなら、発表会のあとは追いコン、と言うことになるのだけれど、今年はそういう提案が出なかったので、そのまま解散。
去年はちょうど岡崎先生がいらしていて、歓迎会にもなったのだよね。
しかも片山の公民館でやった。
これはちょっと画期的だったなぁ。
勝山研のおかげだなぁ。

今年度は新歓コンパもなかった。
教員が「やれ」と言う物でもなかろうしねぇ。

とかなんとか言ってる時点でだめだね。


昔はこんなじゃなかったようにも思うんだけど、気のせいかなぁ。



何はともあれ、岡崎研の素晴らしさを垣間見ることも出来たし、勝山研は、いわゆる「国語学」の本流の研究がないのが残念だけれど、毎年質の高い卒業論文を出しているし、近代文学は自然と人が集まるし、日文は安泰だ。


4.2に新2年生面接。
楽しみだねぇ。

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