7月15日 水曜日 午後13:15 晴れ
燦々と降り注ぐ太陽。
照りつける灼熱の日差しに、
アスファルトからは陽炎が揺れる。
自転車を走らせる僕に、容赦ない光と
地面から湧き上がる熱風が襲い掛かる。
ペダルを踏み込む度に奪われる体力。
目的地までの時間が、永遠にさえ感じてしまう。
時折すれ違う、建造物の谷間に生まれる日陰がオアシス。
せせら笑うかのように通り過ぎる、ビル風に背中を押され
僕は、邪智暴虐に荒れ狂う暑さの中を突き進む。
そうしてまで辿り着いた先に、神は僕に憐憫を与えたもうのか。
暗雲の様に立ち込め、千々に乱れる不安を掻き消し
僕は誘われるかのように、建物へと吸い込まれた。
7月15日 水曜日 午後15:30 晴れ
此処まで来た道を、また戻らねばならぬ身。
今一度、あの煉獄のような路に我が身を投げ出すのか。
一握りの勇気だけを持って、僕は建物から一歩を踏み出した。
すると、どうだろう!
混沌と、絶望と言う名に茫漠され
サラマンデルに支配された炎熱の世界が
眩いばかりに煌き、街は衒耀感に包まれている。
雨だ!
雨が降ったのだ。
建物に閉じ込められた、空白の一時の間に、
スコールと言う名の激しい雨が、
街を一変させているではないか!
勇飛する高揚感を抑え、
僕はまたペダルを踏み込んだ。
7月15日 水曜日 午後15:40 晴れ
風切り裂き、駆け抜ける自転車。
太陽は相変わらず、憎らしい程に
煌々と笑顔を振りまいている。
そのせいか、アスファルトから立ち込める蒸気。
ただ、吹き抜ける風は気化熱となって
清涼感漂う、薫風を爽やかに軽やかに、
ペダルを踏み込む僕にへと、優しく運んでくれる。
神のプレゼントかと思いたくなるほどの、恵みの雨。
暗黒の世界から差す、一筋の光明な清風。
そして、アスファルトから浄化された、
浴びせられるような「香り」は
ペトリコールを飛び越え・・・
「ドブ臭せえ!!」
特に、出来たばっかの道路!!
新しいアスファルトから
沸き立つ臭いっ!!
(;´Д`)ノハナモゲラー
立ちくらみさえ、しそう。。
これもし、お昼ゴハンが
「カツカレー」だったら
盛大に
逆噴射しちゃうよ!(;△;)
普段、車ばっかなので
あんまし気が付かなかったけど、
新しいアスファルトの蒸気した臭いが
こんなにもパンチ効いてるとは・・・
特に、チャリンコだと
進む風に混じって
鬼レベルの
ニオイ がぶり寄りっ!!
いやぁ~、日々
自転車通勤・通学の方・・・
尊敬しやすぜ!・゜・(ノД`)・゜・
1年ぶりの
「夏の詩(なつのうた)」。
まっこと~今日の昼は暑かったぁ~~。日中の自転車って大変ですよね。(;△;)