読書物語335

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天使の梯子

2007-11-17 14:01:51 | ほろりの本
「天使の梯子(村山由佳/著)」読みました。
「天使の卵」の10年後という設定。
前作同様ラブストーリーと思って読んだので、慎くんのおばあさんの亡くなるところは予想外で一番泣けました。
もちろんラストも泣けましたが。
私もついきつい一言を言ってしまうので、気をつけないと!

ラブストーリーは、どうしても主人公二人のエゴの世界となってしまい、彼らを好きになった人は結局脇役として、
まるで悪者のように捨てられてしまうので、いっつも弾き飛ばされた人達に気持ちがいってしまい、
あんまりのめりこめないです。
だから、「天使の卵」で弾き飛ばされた夏姫が今度は主人公で幸せになれそうで良かったかな。
8歳年下というのも20代なら美しいけど、もし春妃が生きていたら37歳?ちょっと難しくなってきますよね。
現実は林真理子の「Anego」の方が、最後はちょっと厳しすぎた気がしますが近いかも。

それにしても、村山由佳という人は、年下の男性が好きで肉親と恋人取り合った経験でもあるのかな。
「天使の卵」も、「すべての雲は銀の・・・」(年上女性に癒される)もそうだった。
「青のフェルマータ」は男性がすっごい年上だったけど、なんか肉親が傷つくっていうちょっと異常な設定でした。

題名の天使の梯子って雲間から、落ちる日の光のことだったんですね。
私もあれは大好きです。素敵な名前ですよね。