セイショウ坊のブログ

埼玉県飯能(はんのう)市 真言宗智山派・円泉寺住職です。
円泉寺ホームページにもブログがございます。

養蚕神のお姿・絵馬

2021-12-02 08:02:18 | 仏像
今から20年以上前でしたが、市内の絵馬師・小槻正信氏に「養蚕神」を描いていただきました。




養蚕神については、各地に面白い伝承があることを知りました。養蚕神のお姿も複数集めています。
神栖市には金色姫の伝説が伝わっています。神栖市 金色姫 検索link


星福寺 養蚕神の古いお姿・衣襲明神





滝沢馬琴もお寺の発行のお札を見て、衣襲明神の錦絵の文章を書いているようです。


いまから3年前に鹿島神宮などの参拝かたがた星福寺と蚕霊神社に詣でました。

星福寺



星福寺 茨城県神栖市日川900 地図link


次に訪れたのは蚕霊(さんれい)神社です。
廃仏毀釈により、祀られていた御尊像は星福寺に移され、「馬鳴菩薩」として祀られているようです。

養蚕神社





インドから渡ってきた金色姫が、死後に子虫となり変わってしまった。
その繭から作られた常陸絹織の評価が高まり、各地に広がっていったと書かれています。
あくまでも伝承です。このような言い伝えが各地の養蚕神にありました。

時代が変わりますが、享和3年(1803)、常陸国に「うつろ舟」が漂着したと伝えられています。
虚舟ウィキペディアlink
虚舟はUFOかと思われる形の舟で、金色姫とも共通する話しです。
日本列島には、異なる言葉を話す人たちが、現代でも流れ着いているのが、面白い伝説として伝わっているのです。

現在各地の養蚕神社は、養蚕業の衰退と共に、参拝する人が殆どいません。

皇室では、美智子様から雅子様に養蚕が引き継がれたニュースを思い出します。

蚕霊(さんれい)神社 茨城県神栖市日川720 地図link




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