勉強はできない。
人に自慢できるような特技がある訳でもない。
何かに一途に打ち込む根性の持ち主でもない。
うーん、将来だいじょうぶなのだろうか?
そんな娘2号。
毎朝の通学電車の中に友達がいる。
幼稚園に通う 「みなみちゃん」 という女の子と、
そのお父さんだ。
今日、朝の通勤の時に娘と同じ電車に乗り合わせた。
それなりに混んでいたので、自分は娘からは少し距離を置いて立っていた。
途中の駅で、みなみちゃん親子が乗ってきた。
娘を見つけて寄ってくる。
お父さんは少し年配の方で、優しそうな人である。
朝の電車の間で、その3人が談笑している。
その姿を僕は少し遠くから、素知らぬ顔で観察していた。
みなみちゃんとお父さん、とても楽しそうだ。
2人は目的の駅で、娘2号と挨拶を交わして降りていった。
うん。勉強ができなくても、人に自慢できる何が無くても、
この娘は大丈夫だ。
歳の離れた2人の友人と談笑する娘を見ていると、
そんな風に思えるのだった。