娘がスマホで流行歌?を聴いていた。
その歌詞がとっても抒情的。
「俺はこう思う」とか「好きだー」とか
「大切に思ってるぅ~」とか。
よく言えばストレートでダイレクトで、
メッセージが解りやすい。
でも、なんか好きになれない。
直接的過ぎる表現に素直に共感できないのかな?
日本人は元来、間接的な表現から
メッセージを読み取る事のできる、鋭い
感受性の持ち主であると聞いたことがある。
「痛い」という言葉より、人の表情から
痛みを感じとってあげられる感性。
しぐさや行動、間接的な言葉から、
人の思いを汲み取る洞察力。
背中で人生を教えるオヤジ。
そいういう繊細な表現や、
それを理解する感受性こそが、
日本人のセンスであり美意識
だったりしたのだろう。
それが最近は
「大切な事はちゃんと言わないと分からんじゃん」
という舶来的な考えが大勢?
それを否定する気は無いが、
日本人が誇るべき、繊細で美しい表現方や
感受性が失われつつあるのではないかと、
気になってしまうのだ。
世阿弥いわく「秘すれば花なり」
せめて芸術の世界では、
日本的な繊細で美しい間接表現を
大切にして欲しいと、
ガラにもない事を思ってみた。
ちなみに子供の頃、
「これだけ言うても、まぁ~だワカランかっ!」
と、よく叱られたのは私です。