Ken坊の趣味と日常と仲間のページ

平凡なことを非凡に、非凡なことを平凡に書き綴る、
乱入大歓迎のブログ。

2987. 間接表現

2017-01-17 | 雑記

娘がスマホで流行歌?を聴いていた。
その歌詞がとっても抒情的。

「俺はこう思う」とか「好きだー」とか
「大切に思ってるぅ~」とか。
よく言えばストレートでダイレクトで、
メッセージが解りやすい。

でも、なんか好きになれない。
直接的過ぎる表現に素直に共感できないのかな?



日本人は元来、間接的な表現から
メッセージを読み取る事のできる、鋭い

感受性の持ち主であると聞いたことがある。

「痛い」という言葉より、人の表情から
痛みを感じとってあげられる感性。

しぐさや行動、間接的な言葉から、
人の思いを汲み取る洞察力。

背中で人生を教えるオヤジ。

そいういう繊細な表現や、
それを理解する感受性こそが、
日本人の
センスであり美意識
だったりしたのだろう。


それが最近は
「大切な事はちゃんと言わないと分からんじゃん」
という舶来的な考えが大勢?

それを否定する気は無いが、
日本人が誇るべき、繊細で美しい表現方や
感受性が失われつつあるのではないかと、
気になってしまうのだ。


世阿弥いわく「秘すれば花なり」

せめて芸術の世界では、
日本的な
繊細で美しい間接表現を
大切にして欲しいと、
ガラにもない事を思ってみた。


ちなみに子供の頃、
「これだけ言うても、まぁ~だワカランかっ!」
と、よく叱られたのは私です。

コメント (2)
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