(1月30日)
初場所で朝青龍が見事に優勝を果たした。私はあの時のガッツポーズで又バッシングされるぞと思った。
案の定理事長が品格に欠けると高砂親方を呼びつけ注意した。
私は朝青龍のファンではないが、擁護したい。決して大きな体ではないが、対戦直前のあの闘志、動き
の早さ、技のキレ、白鵬をも吊り上げる怪力、どれをとっても超一流である。天性の資質もあるだろうが、
厳しい稽古の歴史があったのだと思う。しかし私が注目するのはあの闘志である。直前からの闘志むき出
しの形相、軍配がかえれば攻めて攻めて攻めまくる。闘士さながらのけんか相撲といえよう。勝敗が決
まった後も闘志が止まらず負けた相手を突いてしまう。すばらしいと思う。日本人力士にあれだけの気合
をいれて相撲をとっている者がいるだろうか。
確かにバッシングされて然るべき事もあった。今場所も休場か 引退かとマスコミニ追いかけられ当人
のプレッシャーは計り知れないものがあったと思う。これらを跳ね除け見事な優勝決定戦であった。
こんな時思わずガッツポーズがでて何が悪い!
注意する前に日本人力士をもっと強くする対策を考え直さない。残念ながらモンゴル力士が相撲界を支
えている事が現実なのですよ。
竹刀を振り回して稽古をする時代は終わったのです。言いたいことも言えない師弟関係。旧態依然の
稽古方法。相撲は短期決戦です。スタミナよりも瞬発力と技のキレです。体を大きくするだけでは駄目
なのです。脂肪ばかりの太鼓腹、女のような胸、ぶちかまして押すだけの技のかけらも無い相撲。自分
より大きな力士の出足を受け止め、技でひっくり返す相撲をファンは期待しているのです。
「相撲は国技だから品格を重んじろ」と言う。勝っても負けても表情に出ない(出せない)これが品格
なのですか。品格はどの世界でも重要ですが、元々国技なんて日本には存在しないのです。長い歴史があ
るのです。しかし物事は少しずつ変化していく物なのです。国技と言うなら何故外国人を入れたのか。
ガッツポーズが出るくらい一戦一戦闘志剥き出しで戦える環境が相撲を面白くします。理事長を初め親方
達の体質が闘志を奪っていると思っています。