爺々の雑記帳

定年退職後の出来事や思いを書き留める

趣味の小屋を作る Ⅲ

2012-07-16 22:44:11 | 趣味の小屋を自作

  構造合板取り付け

       


 立ち上げた四方のブロックに構造用合板を貼る。設計当初から構造用合板の寸法にブロック寸法を合わせてあるので、

最小限のカットで済む。これを取り付けると小屋らしくなってくる。

但し、木材の厚さは40mmと思い込んでいたが、実際は38mmであったため合板の寸法と合わない所が出来てしまった。
                             

明り取り

流れの屋根下の長い三角形部を木材で塞がず、明かり取りとして利用しようと考えた。

部材はツインカーボと言う材料だ。透明の素材で中空構造となっているため強度もあり、断熱効果も期待出来る。

光は通すが、プライバシーは保てる。 窓の一つもツインカーボで仕上げた。

       

 

窓の取り付け

入り口入って左側の窓はツインカーボで簡単に作る。鍵もかからない。たいして金目の物はないから。

        

                                     

 右の窓はたまたま近所の方が引越しされる事が決まっていて、更地にして地主に返さなければならないため

家を解体すると聞いていた。

そこで家を解体した際にはアルミサッシ窓は捨てずに残しておいてとお願いしてあった。

案外簡単にアルミサッシ窓は取り付けられた。

 

外壁取り付け

この外壁と床については材料が決まらずまだ購入していなかった。個人商店の材木屋でなるべく安価な材木を探して貰う。

 1800*100*10の杉板に決める。17枚(1坪分)を6束購入。とにかく安い。しかし表面処理が悪い。

塗料を塗れば目立たないと思ったが、そうは甘くない。結局電気カンナを購入しせっせとカンナ掛け。

時間はいくらでもあるがしんどい。

外壁材を取り付ける前に建物全体に下部から防湿・防水シートを包帯を巻くように巻き付ける。

これを留めるのはタッカーと呼ばれる大きなホッチキスで止める。電動でなければ1000円以内で購入出来る。

 

いよいよ外壁の取り付けだ。均一に平行に貼って行く為の簡単な治具を作成し、板の片側の取り付け付近に釘を

チョイ打ちしておき、板をひっかけておく。そして片側を治具でキッチリ寸法を出し打ち付ける。

そして反対側の釘で引っ掛けてあった方のを釘を抜き治具を当て取り付ける。

これを淡々と繰り返す。4面貼り終わるのに2日以上かかってしまった。2人で行えば楽なのだがしかたがない。

また足場が無いため、高い所は1枚貼ってはハシゴを移動させなければならず、時間がかかってしまった。

注意するのは一番下の左隅から初め、1枚終わったら横に移動し取り付け1段終わったら直ぐ上を取り付け、

今度は左に移動しとジグザグに貼って行く。

縦に一気に貼っていけば楽だが。板の継ぎ目が一直線になってしまい見た目が良くない。
                                 
               

        冶具

 

外壁塗装

塗装材選びは難しい。ネット調べるが色々あって決められない。ネット検索中、地元の塗料屋のホームページに

「素人さんの相談に応じる」がありました。早速相談に行き決めたのがこの塗料。色もしぶくてお気に入り。

              

 

内装

床に使った断熱材と同じ物を小屋内側4面にはめ込み、その上から構造用合板をはる。しかし購入しておいた

合板が雨対策が甘かったのか、水が染み込みそこが黒く変色してしまった。

予定では内壁は合板むき出しでOKと考えていたが、シミにより見栄えが悪くなったので壁紙を貼る事にした。

ホームセンターでは種類が少ない。ネットで探した所、100以上の柄から選べ、価格も半値近い。

スキジーやカッター・予備の糊等々付属品も同梱してある。早速ネットで購入する。

壁紙貼りは初めての体験だが糊付きなのでカットすれば直ぐに貼れる。

1m平方位なら楽だが、2m近くを貼ろうとすると重さで指で摘んだ所から切れそうになる。

出来れば2人で貼れば効率が良い。この壁紙は糊の量が多く重たいのが難点。苦し紛れむき出しのが風情があるし、

手作り感もあったと思う。


        

                              

床は現在コンパネむき出しだ。ちょっと味気ない。床用木材を敷きたい。だが床専用材は加工が施されている

為高価である。安く作るが目標なので躊躇する。

外壁に使用した板材が2束(34枚)残っている。

      これを利用しなければ「モッタイナイ」

反り、曲がり、表面処理どれをとっても床材には向いていないが、もう1束(1750円)購入すれば出来ない事はない。

曲がり具合を調べ曲がりの強い順に並べ、板間の隙間が最小限になるようにする。

しかし床専用材は止める釘は見えないように打ち付けられるが、ただの杉板なので釘の頭がモロに表面に出てしまう。

これは仕方がない。せめて釘が引っかからない様に、釘の頭を釘専用タガネで木材表面より引っ込むように打ち付ける。

                                            

 

ドアの作成

最初隣家の解体で出たドアを使用しようとストックしてあったが使用しなかった。

  「モッタイナイ」心がまた出てきた。

それは木材の端材が多量に有るのと、節穴が大きく使用出来ない板が残っている為である。

先ず2×4材40mm*90mmで外枠と中央材を切り出し外枠を作る。

厚さ40mmの中央に杉板厚さの溝をトリマーで掘り杉板を溝にはめていく。

1方外壁に使って出た節穴材の節穴を避けた箇所を10cm角程に切り出す。

この10cmn板片をドアの外側部に市松模様に釘にて貼り付けて行く。

ノブと蝶番を取り付け完成。

                                          

 

床塗装

床の塗料をどうするか。

大昔私が小学校に上がる前我が家が建った時、廊下を米ぬかを布の袋に詰め、それで床を磨いていた記憶がある。

こんな自然素材がないか。木目を活かしたい。匂いも少ない物が欲しい。

ネットで探してみた。「荏油」がヒットした。

荏油て何?エゴマの種子から抽出した天然油で木材に浸透に艶を出し、木目を鮮やかに浮き立たせるとある。

早速ホームセンターで購入し塗ってみる。布に適量染み込ませ、擦り込む様に塗り広げる。

刷毛で塗れれば簡単なのだが、刷毛だと油が多くなり過ぎ、べたべたとなるのでNGである。

無臭とあるが、いやな匂いではないが、多少匂いがある。ドアもこれを塗った。防水効果も期待する。

       

趣味の小屋を作るⅣに続く

 


趣味の小屋を作る Ⅱ

2012-07-16 21:52:59 | 趣味の小屋を自作


床の作成

解体した古民家にあったテラス状の組立品の下側にコンパネを貼り、ホームセンターで購入した発砲系の

断熱材を現品あわせで寸法を計りながらカットし敷き詰める。

断熱材も色々種類があり検討したが、安さ、加工性を考えて決めた。

断熱材の上に再度コンパネを貼り床の基礎が完成。この上にビニールシートで雨対策を施す。

 四隅にロープを結び周囲の植木や構造物の高い所に結束。 

ここが加工済みの木材の保管場所、兼作業場となる。


      


組み立て

ブロック別に組立を開始。

出来上がったブロックを立ち上げブロックとブロックを繋ぐ。ブロックを繋ぐ時に気が付いたのが、木材の

反りとねじれである。

反りはある程度覚悟はしていたが、捻じれひは参った修正不能である。最初から捻れていたのか、

梅雨時なので雨に濡れて捻じれたのか。

これからは雨が大敵となる。

ビニールシートで前回雨対策をしたが高さが実質1mであったが組立が始まると高さが3m以上ないと覆いきれない。

そんなに高くにはシートは張れない。屋根の取り付けまでは雨が降らない事を祈りながらペースを上げて行く。

       

       

          合体1


いよいよてっぺんの組立だ。

桁、梁、小屋束の角材を組み立てて行く。ホゾもホゾ穴もしっかり機能している。

1820mm?910mmの野地板合板を取り付ける為の垂木を渡す。チョット貧弱だが455mm?910mm間隔で

垂木を組む。材も30mm×40mmと細い。

予定している屋根材が軽いのでこれでいいだろう。私が乗った時が一番心配だ。

         

 屋根構造

冒頭でツーバイフォー方式で組み立てると書きましたが、実は屋根構造と四隅の柱は90cm角材を使用しました。

なぜかと言うとツーバイフォーの構造の強度にイマイチ不安だったのと、四隅に柱を使用すると収まりが良い為だ。

しかし苦手のホゾ穴加工が欠かせません。12箇所の加工に2日も掛かってしまった。

       

ここで忘れてならないのが補強金具である。

木材が細めの安物なのでケチらないで取り付けよう。

   

 

 屋根の取り付け

屋根材はネットで探したフランス製のオンジュリン波板。安価で比較的軽く、雨音も少なそう。

近所のファッションデザイナー女史はフランスへ度々行っているがフランスではポピュラーな屋根材らしい。

屋根材を取り付ける前にコンパネを貼り、その上からルーフィングと言う防水シートを貼ります。

ネジ留めは波の頂点だが、これに垂木の間隔を合わせるのが尺貫法とメートル法の違いで難点となる。

垂木から外れたネジはコンパネだけのネジ止めになる。

深緑色の屋根が周囲の緑の樹木に溶け込み、この選択は◎であった。

その後雨樋を取り付ける。屋根が片流れなので一箇所で済む。

      

趣味の小屋を作るⅢに続く


趣味の小屋を作る Ⅰ

2012-07-16 18:32:06 | 趣味の小屋を自作

  前回市販の大型物置を友人と一緒に作成したが、物を入れてみると満杯になってしまった。

そこで今度は木造のオリジナルの小屋を作り、趣味の物を置いたり、工作ができるスペースが欲しくなった。

家の解体時に残しておいたテラスを土台にし、その上に小屋が出来ないか。

しかし柱を立て、床を作り、外壁、窓、屋根、もちろん作った経験はゼロだ。でも面白そう。

難関はホゾ穴を作る事だろう。ノミとハンマーで四角い穴を開けなくてはならない。オレに出来るか?

 

            

  かつてここに古民家があった。床が抜けていたので、テラス状の床だけ数年前に作ってあった。

これを写真手前に移動しこの上に小屋を作る算段だ。ホームセンターで固定式の電動ドリルを探す。

ここで初めて気がついた事がある。それはストロークだ。90mm以上の角材を一気に貫通させる

ストローク長があるドリルがない。

電動鋸も90mm以上の角材を一気に切断する物がない。

 

               これには内心驚いた「へー そういうものなの」

 

 プロ用は有るのかも知れないが、ホームセンターのような素人が購入する場には置いていないようだ。

たとえ有っても高価で手が出せないだろう。

しかたなく安価な写真のような電動ドリルとドリルスタンド、電動鋸、テーブルソー、小物類等購入した。

     

    

  先ずは心配なホゾ穴あけに挑戦したが、ドリルでの穴開けが90mmの角材を貫通しない為、表面10、

裏面10個の穴を開けなくてはならない。

ドリルスタンドも固定していない為、長い角材の穴開け位置を決めるのが大変。 

やはりこのドリルは太い角材での使用には向いていない。今回は無いよりマシと言うところだ。

 ノミでのホゾ穴開けは慣れてくると結構うまくできるようになったが、べらぼうな時間がかかりそう。

 テーブルソーも1回で切断できないので半分切断したら、裏返し2度切りするが、ノコ刃の垂直が出て

いないためか切断面がズレてしまう。

これも太い角材には使用不可である。今回は全て手動の鋸で切断した。


工法の変更

日本古来の伝統工法(軸組工法)では小屋の完成は年を超えそうなので、(ツーバイフォー工法 2by4)

に変更する事にした。

この工法は従来工法のように柱角材は使用せず、使用する木材はホームセンターで簡単に入手可能で安価なのが魅力だ。

色々種類があるが、厚さ40mm、幅90mmの木材で強度の要の材料とした。

ホゾ穴を開ける事もない。建物の1面を数ブロックに別け、数個の枠を作成し、繋ぎ合わせる工法。

ブロックごとに構造用合板を打ち、面で耐震強度を確保する。これなら出来そう。

 

完成の姿を想像し、大まかな構造図を作成する。

間口、奥行、高さの決定。10平米(3坪)を超えたり、アンカーを打って固定してしまうと固定資産税が

発生する場合があるので注意が必要。

屋根の形状・角度・材質、窓、入口の形状、断熱材の有無、等々。これらを考慮して進めてゆく。

4面上図の様な図面を作り木材の種類、必要本数(枚数)を記録しておく。

又カット寸法や加工寸法等準備しておく

 

工法について下記のアドレスに説明があります。参考にさせて頂きました。

http://www.ads-network.co.jp/koho-kozo/index.htm

 

基礎の作成

理想はコンクリートでキッチリ水平を出して作るものだが、敷地が高台に有り車が入らない。

10kg・20kgのセメント袋を抱えて階段を何往復するか解らないがとても出来ない。

ここはブロックで対応する。但しブロックの空洞は強度補強の為セメントで埋めた。

私の寿命も長くて20年であろう。それまで大地震が来ない事を祈るだけである。

 

 ビニールチューブに水を入れて水平を取ろうとしたが上手くいかない。

そこで水準器で対応したが24個のブロック全部の水平を取るのは難しい。

そんな時ホームセンターで水準器からレザー光線が出るタイプを見つけ購入した。

これでなんとか水平を出した。 この時敷地の4隅に打つ杭と、色付き糸を準備すると早く水平がとれる。

 

木材の購入

木材はホームセンターで簡単に購入でき、運搬には軽四輪を無料で貸してくれる。 

又5000円以上購入すれば500円で配達もしてくれる。

 しかし他人の車の運転は嫌だし、一度に全部購入となると積み込みも大変だし、3m以上の木材になると

車からはみ出てしまうので、固定方法もそれなりの知識が無いと、運ぶ途中で落下の危険性もあるので注意が必要だ。

私は前に1度購入したことのある、大きな材木店で実際に色々見せて貰い、発注した。

ストック場所が限られるので2度に分けて運んでもらった。 

2by4材以外は町の材木屋の方が知識が豊富で色々アドバイスが聞けて良いかも。

 

写真はコンパネ、2by4材、90mm角材です。

                                    

 趣味の小屋を作るⅡに続く