コインを投入して回せる「カプセルトイ」を設置
日高町は1日から、町営温泉館「海の里」みちしおの湯の入館者に通称・ガチャガチャやガチャポンなどで知られる「カプセルトイ」を設置する。地元からより同館に親しんでもらおうと、町内小学生にガチャガチャ利用の無料券も配布。今年は20周年となる節目の年で町は「町民へのサービス充実を図れたら」とし、入館者増へ向けて工夫していく。
今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を考えて休館するなどしており、4月から8月末までの来館者数を見ると、昨年1万9016人に対し、今年は1万3590人と5426人減少している。
このままいけば、入館者減少は避けられず、令和元年度の入館者数3万7085人に少しでも近づこうと、国の第2次補正予算による町への新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を使って、同館利用促進事業を展開。
今回も、その一環。例年11月はスタンプイベントを開催しているが、少し趣向を変えてガチャガチャ設置を決めた。子どもたちに喜んでもらえるサービスを取り入れることで大人にも入館してもらいたい考え。
景品はアニメの「鬼滅の刃」キーホルダーや「ディズニー」ストラップ、「ミニオン」スーパーボールなど6種類。受け付けで1回50円でメダルを購入して回せ、番号を書いた券が入ったカプセルが出てきて、番号ごとの景品と交換できる。
今のところ景品は500個を購入しており、なくなれば、その都度、新しくするなど興味を持ってもらえるようにして常時5種類をそろえる方針。無料券も1人2枚として町内全児童約1000枚分を用意し、小学校を通じて今月末までに子どもたちに届けられる。
9月からは、当日券利用の大人や小人、町外70歳以上、身体障害者と介添人を300円値引き、町内60歳以上は半額の150円にしたり、10月からは美浜、日高、由良、日高振興局でつくる観光連携チーム「PROJECT24」の3町内の飲食店、土産店などで使用できる500円割引券付のフリーペーパーを設置。
9月は前年同月比で約120%とまずまずの滑り出し、10月はすでに前年同月比を110%を超えるほどで、月末見通しでも150%は上回る勢い。今後は具体的なアンケート調査も取り入れて、今後に役立てるほか、1月から20周年記念タオル配布も考えており、町は「今のところ、取り組みの成果なのか、入館者数が増えてきており、ありがたい。できるだけ町民に喜んでもらえるような施策を取り入れていきたい」と話している。
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