日本一の生産量を誇る日高川町の紀州備長炭で
新たな観光メニューを
日高川町は、国土交通省観光庁所管(採択)の実証事業で、町に眠る特産を活用したモニターイベントの実施に着手。インスタグラムを活用した椿山ダム湖畔のヤッホーポイントでの全日本選手権に続き、18日には鳴滝キャンプ場周辺で生産量日本一を誇る紀州備長炭の「魅力体感モニターツアー」を開催。製炭研修所で備長炭の製炭工程などを見学し、備長炭を使ったバーベキューや料理コンテストなどを行い、消費拡大や新しい観光メニューの創造を目指す。
同実証事業は、地域に眠る観光資源を再発掘して磨き上げる試験的なイベントを通して、観光需要の回復や新たな地域活性化のメニューづくりなどを目指すもの。日高川町では二級河川国内最長の日高川、紀州備長炭の生産量、藤棚ロードの長さ、山びこの4つの日本一の観光資源などを生かしたモニターイベントを年度内に実施する。
「紀州備長炭魅力体感モニターツアー」は、18日と来年1月22日の2回予定。事業委託先のテレビ和歌山がCMで参加者を募集し、初回は定員20人に対して80人の応募があり抽選で選んだ。高津尾の製炭研修所で製炭者から工程などを見学するほか、日高高校中津分校の生徒が取り組んで商品化した備長炭焙煎珈琲などの焙煎を体験して味わう。
鳴滝第2キャンプ場前の芝生広場では、紀州備長炭を使ったバーベキューを行い、アユやジビエなど日高川町特産の食材を紀州備長炭で焼いて味わうほか、以前開催していた焼き鳥の長さ日本一にちなんだミニバージョンの長い焼き鳥づくりにも挑戦する。このほか、町観光協会員らが持ち寄った備長炭を活用した料理を試食し、参加者の投票で美味しかった食材を選ぶコンテストなども行う。
紀州備長炭は、同町内の川辺、中津地区などを中心に町内に約40基の炭窯が点在し、約50人が従事。町村合併以前は、旧南部川村が県下トップで、旧中津村が2位だったが、合併後に日高川町が全国1位となり、県生産量の約4割を同町産が占めており、同実証実験で「日本一の紀州備長炭」をキーワードに新しい観光メニューや名物料理などを生み出し、消費拡大にもつなげていく。
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