「老いの才覚」 曽野綾子・著 ☆☆☆☆
曽野綾子センセイによる最近の売れ筋本。
ご自分と同年代の「わがままで、傲慢で、自分勝手な」老人世代をぶった斬り、つつましく生きなさい!とたしなめるのが心地よい。
私もこの先、頑固な偏屈じじいと呼ばれないようにしないと・・・。
「空腹が人を健康にする」 南雲吉則・著 ☆☆☆☆★
もはや説明不要のベストセラー。
現役の医師が書いているので説得力あるし、また堅苦しくなくて読みやすいし内容も面白い。
実際、私もこの四月下旬の時点で体重が63kg後半。 (身長は歳と共に縮んで現在170cmをちょっと欠けるくらい)
日常生活とBMI的にはまったく問題ないのだが、脇腹に余分な肉が付き、クライミングではやや頭打ちになっていた。
その後、この本を読んで、GW山行後から「一日一食(もどき)」を実践し、わずか一ヶ月後には目標体重60kgを超え、現在58kg台。
カサメリで手こずっていた「真実~10d」と「ワニ~11b」を落せたので、それなりの成果は出ていると思う。 (もともとヘボなので、これぐらいがいいとこだが・・)
そんなわけで、私も今ではすっかりナグモ信者。
評価が☆5つにならなかった理由として、ナグモ先生は「美しく長生きする」というのを最終目的としており、そのためには「スポーツをしない」というのがある。
別にそれほど長生きしなくていいと思っているし、ヘボながら"No Climb,No Life"の自分にはここがちょっといただけない。
参考までに私の「一日一食(もどき)」を紹介しておくと、
・朝はフルーツ入りヨーグルトと蜂蜜入り紅茶。
・昼はコーヒーのみ。小腹が空いたら、その時点でビスケットを2~3枚(全粒粉がオススメらしいので私はマクビティので代用)
・夜は普通に。ただし、ごはんは茶碗に一杯のみで、お代わりはしない。
もちろん飲みたい時は酒も飲むし、登った後はとんこつラーメンやカツ丼を食ったりする。あくまで無理しないのがナグモ流。
雑誌の「ター〇ン」なんか買って続かないトレーニングやろうとするより、こちらの方がよっぽど腹筋割れると思う。
私もGWのハングリー縦走の反動が止まらず目標体重プラス2.5kgの体たらく。前に登れていたイレブン課題が登れなくなったのはこのせいかも。
でも無理っす、食事制限。
自分的には腹減らしだし、家内は貧相なのがキライって常々言ってるくらいだし。
何とか運動で痩せたいのですが、500kcalの運動を週に3回して月に▲500gくらい減ればいい方かなぁ。特に記録してたわけじゃないのでいい加減なイメージですが。
ちょっと前の体脂肪率11%台は夢のまた夢です。
まぁ、人それぞれですから、誰にでもオススメできるものではありません。
常吉さんの場合、太っているわけではなく体幹も指力も強いし・・・。
ただ、この本はけっして「拒食症のススメ」ではなく、要するに「そんなに食わなくても人間は生きていけるし、食い過ぎているから人間本来の力をダメにしている」と説いています。
車もついついガソリン満タンにしちゃいますが、満タンにすればパワフルに走れるわけでもなく、本当はタンクに2/1とか1/3にした方が軽くて燃費もいいはずですよね。(あぁ、専門家に向かって偉そうな口を・・・すみません!)
こちらも今のところ予定が目一杯詰まっていますが、論より証拠、またそのうち外岩かBCでお手合わせ願います。