清酒 東の麓 蔵人日記

山形県の地酒「東の麓」を醸造する職人のブログ

試飲販売会in山形県観光物産館

2006年06月01日 | 日記
山形県では本格的なさくらんぼシーズンに入りました。
この時期は、県外からさくらんぼ狩などでお客様が多数いらっしゃる季節でもあります。
前回ブログでご紹介した山形県観光物産館様で当社の日本酒の試飲販売会を先月27・28・29日の3日間行わせて頂きました

今回はあまり天気のよかった日が続かなかったので心配しましたが、多数のお客様がいらっしゃいました。売場に足を運んで頂いた皆様本当にありがとうございました

今回の試飲会での目玉(?)商品としたのが、先月発売した「出羽の里純米酒」。
色々な方に感想を聞くチャンスだと思い、優先的におススメしてみました。

「出羽の里純米酒」は、軽い飲み口であと味がスッキリしているタイプの日本酒だと私は思っておりますので、食中酒としてお酒を飲む若い方向け・女性向けの商品だと思っていました。しかし意外と日本酒を毎日飲んでいると言っている売場に来て頂いた年配の方からも、

「飲みやすくてグイグイいけるお酒だねぇ~」

と感想を頂きました。
これからの時期は夏場に向けて暑くなる日が多いので、冷やしてスッキリと飲める軽いタイプの日本酒が飲みやすいと感じて頂けたのではないかと思っています。色々な年代の方に飲んで頂けるお酒なんのだと感じました。

その他に「純米大吟醸出羽燦々」や「大吟醸山田錦」も今回の試飲会では好評でした。

試飲会では、季節に合った日本酒をこれからもお客様にご紹介できるようにしたいと思います。

東の麓 高橋




6月です

2006年06月01日 | 日記

昨日、今日と生酒の濾過をしています。商品になる最後の仕上げです。

この時期になると-6℃貯蔵の生酒でも熟成が見られます。搾りたての荒々しさが取れ厚みが出た落ち着いた味になってきています。あと、どうしても生酒では避けることの出来ない生老香(なまひねか)が出てきます。炭素をたくさん使えば取れますが、同時に旨味や良い香りまで取ってしまいます。熟成度合いに合わせた炭素量の判断が難しいところです。我々が思っているほど生老を気にされる方は少ない感じがしますが、私は気にします

また、いろいろなタイプの濾過機がありますので、酒質や量によって使い分けます。

あくまでも私見ですが濾過した酒は、蔵にある今がベストの状態ではなく、店頭に並びお客様が飲む時にベストの状態にあるのが理想と考えます。蔵ではそれを予測?想像しながらお酒を仕上げています。

6月、衣替えの季節。好きの私ですが冷酒もこれから美味しいですよね。

明日は仙台の吟醸酒を楽しむ会に行きマース    蔵人