市川準監督作『大阪物語』について、話をする機会があった。
ミヤコ蝶々が亡くなる前年の1999年作品である。ツッコミどころ満載だが、ミヤコ蝶々の出演シーンを始め、いくつか忘れがたい美しいシークエンスがある。
しかし、あの池脇千鶴ちゃんもすでに三十路か。歳月が経つのは早い。この夏公開の『うさぎドロップ』にも出演するそうだ。リンのお母さんの漫画家さん役だろうか。
『大阪物語』では八尾から見える生駒の山並みがよかった。
しかし、失われた大阪を懐かしむあまり、歴史の歯車を逆戻しにすることはできない。大阪がまた美しい街のすがたを取り戻すためには、海と空と山と都市をどうリンクさせていくことが不可欠だと思う。その日の新聞に、こんなインタビュー記事が出ていた。
「再開発も同様で、計画がいつのまにか決まって、独り歩きする。もちろん決める機構があるのですが、見えません。だから誰も感心を持てないし、何かというと反対運動ばかり起きて、それもみな挫折して終わる」
「東京都心から35キロメートル西にある日野市ではこれまで、だらだら宅地開発が進んだため、美しい農村風景が失われましたが、まだ用水路がたくさん残っている。減ったとはいえ農地もある。水の郷であり、宿場町の伝統もある。市や市民の有志が、この素晴らしい資産を生かして個性的な街づくりをしようと動いています。このような力がもっと強くなれば、都市のあり方は変わるでしょう。小さな規模で面白い試みを積み重ねていくことですね。」
(「街の姿は人の営み 土地の個性と共生を」 陣内秀信さんに聞く--日経新聞1月22日夕刊)
陣内さんはヴェネツィア建築大学に学んだ建築史家・都市史家。『ARIA』のネオ・ヴェネツィアのようだなあと思ったら、こんなインタビューも見かけた。『ARIA』のアリスの通り名は、黄昏の姫君(オレンジ・プリンセス)。
身近な都市の水辺に夕暮れ文化を
http://www.mizu.gr.jp/kikanshi/mizu_27/no27_h01.html
ミヤコ蝶々が亡くなる前年の1999年作品である。ツッコミどころ満載だが、ミヤコ蝶々の出演シーンを始め、いくつか忘れがたい美しいシークエンスがある。
しかし、あの池脇千鶴ちゃんもすでに三十路か。歳月が経つのは早い。この夏公開の『うさぎドロップ』にも出演するそうだ。リンのお母さんの漫画家さん役だろうか。
『大阪物語』では八尾から見える生駒の山並みがよかった。
しかし、失われた大阪を懐かしむあまり、歴史の歯車を逆戻しにすることはできない。大阪がまた美しい街のすがたを取り戻すためには、海と空と山と都市をどうリンクさせていくことが不可欠だと思う。その日の新聞に、こんなインタビュー記事が出ていた。
「再開発も同様で、計画がいつのまにか決まって、独り歩きする。もちろん決める機構があるのですが、見えません。だから誰も感心を持てないし、何かというと反対運動ばかり起きて、それもみな挫折して終わる」
「東京都心から35キロメートル西にある日野市ではこれまで、だらだら宅地開発が進んだため、美しい農村風景が失われましたが、まだ用水路がたくさん残っている。減ったとはいえ農地もある。水の郷であり、宿場町の伝統もある。市や市民の有志が、この素晴らしい資産を生かして個性的な街づくりをしようと動いています。このような力がもっと強くなれば、都市のあり方は変わるでしょう。小さな規模で面白い試みを積み重ねていくことですね。」
(「街の姿は人の営み 土地の個性と共生を」 陣内秀信さんに聞く--日経新聞1月22日夕刊)
陣内さんはヴェネツィア建築大学に学んだ建築史家・都市史家。『ARIA』のネオ・ヴェネツィアのようだなあと思ったら、こんなインタビューも見かけた。『ARIA』のアリスの通り名は、黄昏の姫君(オレンジ・プリンセス)。
身近な都市の水辺に夕暮れ文化を
http://www.mizu.gr.jp/kikanshi/mizu_27/no27_h01.html