家にテレビないので、見せてもらってきた(あつかましいのだ)。
近年のいちばんのヒット作「純情きらり」でさえ、最終回は見ていない。もしかすると、「はね駒」以来かも。
ときは糸子逝去後の2010年9月のだんじり祭り。オハラ洋裁店の2階サロンに関係者が大集合。映像だけだが、だんじりはいつ見てもすごいな。ワイングラスがだんじりの振動にも落ちないようにセットされている周到さも、それでもチリチリ揺れる演出もすばらしかった。
晩年役を演じた夏木マリは、圧倒的な存在感。最初の5分間は遺影の写真だけなのに、そこに「いる」んだよね(オヤシロさまか)。今では世界的に有名なファッションデザイナーの三姉妹でさえ、「おかあちゃんの娘」でしかない。その娘たちが、朝ドラ企画の話を受けて、相談する場面も織り込まれる。
8時5分(8時スタート)、ようやく御大登場。青空をバックに夏木マリのナレーションのみだが、これは朝ドラ史上いちばんの歴史に残る名ゼリフだろう。
「おはようございます。
私、死にました」
糸子のモデル小篠 綾子さんも、夏木 マリに負けず劣らず男前のいい女。朝ドラのヒロインになりたがっていたというのも、かわいらしい。
http://www9.nhk.or.jp/carnation/ayako.html
小篠 綾子さんは、とある有名メーカーの社長が南大阪支社長時代に、自らデザインした蜘蛛の巣柄のネクタイを贈ったという。
「商売人はチャンスを掴んだら絶対に逃したらあかんよ」
うちのご隠居も知り合いで、蜘蛛の巣ネクタイをプレゼントされたと聞いたこともある。「さすがデザイナーは考えることがちがいますな」と喜んでいたが、よりお気に召したのは、明るい赤のネクタイ。「委員長はんとお揃いでんな」(アカゆえに?)とカラカラ笑っていた。そうか、赤はカーネーションの色だね。われわれ大阪のあきんどは、老いも若きも、全員グレート・オカンの若い衆のようなものだ。
最初はレディース仕様で登場した孫役の小島藤子ちゃんも、かわいらしかったな。「書道ガールズ」もいつか見てみよう。
ラストが明るく楽しく軽やかでよかった。ヒロインの死の悲しみも最終回のさびしさも感じさせない。
「カーネーション」の朝ドラ化が実現、病院のロビーでこの場面を見る入院中の年老いた車いすの患者(奈津だという)。
そして、エンディングへ。子役の二宮星と尾野真千子が交互に出てきて、デュエット。二宮はお針でお裁縫しながら、尾野はミシンを踏みながら。最後に二人いっしょに窓から顔を覗かせる尾野は、10代っていわれたら信じるよ。なんてすばらしい天真爛漫でピュアな笑顔だろう!
このドラマは震災や原発事故に打ちのめされ、挫けかけていた人びとのこころに、どれだけ生きる勇気や喜びや楽しみを思い出させてくれたかわからない。半年間ありがとう! いまはただ感謝あるのみ。
◆おまけ。「朝ドラのヒロインになるのが夢だったヒロイン」といい、朝ドラ史上初めて尽くしの名作だったね。こんな場外バトルも。
http://gold.ap.teacup.com/multitud0/978.html
近年のいちばんのヒット作「純情きらり」でさえ、最終回は見ていない。もしかすると、「はね駒」以来かも。
ときは糸子逝去後の2010年9月のだんじり祭り。オハラ洋裁店の2階サロンに関係者が大集合。映像だけだが、だんじりはいつ見てもすごいな。ワイングラスがだんじりの振動にも落ちないようにセットされている周到さも、それでもチリチリ揺れる演出もすばらしかった。
晩年役を演じた夏木マリは、圧倒的な存在感。最初の5分間は遺影の写真だけなのに、そこに「いる」んだよね(オヤシロさまか)。今では世界的に有名なファッションデザイナーの三姉妹でさえ、「おかあちゃんの娘」でしかない。その娘たちが、朝ドラ企画の話を受けて、相談する場面も織り込まれる。
8時5分(8時スタート)、ようやく御大登場。青空をバックに夏木マリのナレーションのみだが、これは朝ドラ史上いちばんの歴史に残る名ゼリフだろう。
「おはようございます。
私、死にました」
糸子のモデル小篠 綾子さんも、夏木 マリに負けず劣らず男前のいい女。朝ドラのヒロインになりたがっていたというのも、かわいらしい。
http://www9.nhk.or.jp/carnation/ayako.html
小篠 綾子さんは、とある有名メーカーの社長が南大阪支社長時代に、自らデザインした蜘蛛の巣柄のネクタイを贈ったという。
「商売人はチャンスを掴んだら絶対に逃したらあかんよ」
うちのご隠居も知り合いで、蜘蛛の巣ネクタイをプレゼントされたと聞いたこともある。「さすがデザイナーは考えることがちがいますな」と喜んでいたが、よりお気に召したのは、明るい赤のネクタイ。「委員長はんとお揃いでんな」(アカゆえに?)とカラカラ笑っていた。そうか、赤はカーネーションの色だね。われわれ大阪のあきんどは、老いも若きも、全員グレート・オカンの若い衆のようなものだ。
最初はレディース仕様で登場した孫役の小島藤子ちゃんも、かわいらしかったな。「書道ガールズ」もいつか見てみよう。
ラストが明るく楽しく軽やかでよかった。ヒロインの死の悲しみも最終回のさびしさも感じさせない。
「カーネーション」の朝ドラ化が実現、病院のロビーでこの場面を見る入院中の年老いた車いすの患者(奈津だという)。
そして、エンディングへ。子役の二宮星と尾野真千子が交互に出てきて、デュエット。二宮はお針でお裁縫しながら、尾野はミシンを踏みながら。最後に二人いっしょに窓から顔を覗かせる尾野は、10代っていわれたら信じるよ。なんてすばらしい天真爛漫でピュアな笑顔だろう!
このドラマは震災や原発事故に打ちのめされ、挫けかけていた人びとのこころに、どれだけ生きる勇気や喜びや楽しみを思い出させてくれたかわからない。半年間ありがとう! いまはただ感謝あるのみ。
◆おまけ。「朝ドラのヒロインになるのが夢だったヒロイン」といい、朝ドラ史上初めて尽くしの名作だったね。こんな場外バトルも。
http://gold.ap.teacup.com/multitud0/978.html
同感。NHK、よくやったと思いました。局としても何かふっきれたところがあったのかなあ。トテトテトテ~。