以前の記事に書いたとおり、キャンプ場のトイレの灯りが少し展望台を照らすが、実家の庭よりは多少マシかなという感じだ。相変わらずの透明度の低い夜空なので、赤い星雲なら比較的良く写るだろうかと、この日は7cmの鏡筒で北アメリカ星雲とペリカン星雲を撮影してみた。
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【↑北アメリカ星雲(NGC7000)とペリカン星雲(IC5067-70) はくちょう座】
Celestron D:70 f:400 PL40mm 10倍 GPE赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 LPS-P2使用 PowerShotS90 F:2.0 f=6mm 合成F=2.0
Iso3200 S:101秒x15コマ Noise減算:ON 35mm版換算で280mm相当
撮影場所:香川県善通寺市 撮影日:2013/8/17 01:19-02:29
Registaxでコンポジット→FlatAideでかぶり補正→GIMP2で反転
392mm相当にトリミング(71%)、トーンカーブ・サイズ調整
北アメリカ星雲は、はくちょう座のデネブの、すぐ東、3度ほどの所にある、見かけの大きさにして2度程ある大きな散光星雲である。その形は、カナダあたりは無い物の、メキシコ湾,フロリダ半島,ユカタン半島と北アメリカそっくりの形をしている。
またその直ぐ右隣には、みかけの大きさ、1度ほどのペリカン星雲が並んでいる。こちらは、少し判りにくいが、良く見ると、ペリカンの頭というかクチバシと目玉が付いている様に見えて、ペリカンでしょ!って言われると確かに見えない事もないと言った感じであろうか。
前回の撮影に比べて、透明度の低い空だった事もあり、北アメリカ星雲とペリカン星雲を隔てる暗黒帯の部分やペリカン星雲のコントラストが少し低いのが残念であるが、それでも比較的光害の影響のある、標高400m程の地点での撮影なので、まずまず写った感じだろうか。
いずれにしても、大きな対象なので、コリメート撮影にはなかなか厳しい対象ではある。そのうち、KissX2のフィルターレス改造をして、200-300mm程度の望遠レンズで狙ってみるとちょうど良い対象かも知れない。
2013.8.17(9/10)