くっしーの徒然日記

少しは透明度が上がった?(M31)

さて、実家での夏休みも後半の8月16日、近所のキャンプ場へのプチ遠征の夜は、月齢が9日月と大きな月なので、月没は12時と遅く、北アメリカ星雲とペリカン星雲を撮影し終える頃には、時計の針は2時半を回っていた。

撮影初め頃は、透明度が低く、街灯りの光害の影響も大きかったのだが、夜が更けるに従って、光害の影響が減ってきたようで、夜空は少し暗くなり、肉眼でも天の川が見える様に成ってきた。透明度もいくらか改善した様な気もする。

と言う事で、ぺルセウス流星群の夜に実家の庭から撮影したM31アンドロメダ銀河も、もう少し良く写るのでは無かろうかと、再挑戦してみた。


【↑M31 アンドロメダ銀河 アンドロメダ座の渦巻き銀河】
Celestron D:70 f:400 PL40mm 10倍 GPE赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 LPS-P2無 PowerShotS90 F:2.0 f=6mm 合成F=2.0
Iso3200 Noise減算:ON 35mm版換算で280mm相当
S:5秒4枚x7%+10秒4枚x7%+32秒4枚x7%+64秒10枚x28%+101秒5枚x50%
撮影場所:香川県善通寺市 撮影日:2013/8/17 03:08-04:12
Registax/Yimgでコンポジット→FlatAideでかぶり補正
→GIMP2で反転、35%トリミング、トーンカーブ・サイズ調整

この日は、うっかりカメラの電源アダプターを忘れてしまったので、一対象撮影するごとに、電池を交換しての撮影である。M31を撮影する前に電池を入れ替えて撮影に臨んでいるが、光軸合わせやピント合わせ、中心への微調整等の時間も結構取られる為、撮影を始めてから、せいぜい1時間強しか電池が持たない。

そんな事情もあって、この日は、余り露出時間を長く掛けられなかったし、枚数も思う様に稼げなかった。もっとも薄明までの残り時間も、そう長くは無かったのだが、、、

と言うわけで、出来あがった今回の画像だが、最長101秒の露出と前回の最大200秒の半分程度の露出時間だが、ISOが3200と高い為、前回より淡い部分がはっきりと広範囲に写っており、銀河が一回り大きく見えている。

ただ、ISOが前回より高かった事と重ねる枚数が少なかった影響で、前回の画像ほどの画質の滑らかさは無く、いくらか画質が荒れた感じであろうか。

また前回は、広視野タイプのUW20mmのアイピースを使って20倍での撮影だが、今回は視野の狭いPL40mm10倍での撮影であるので、同じ範囲をトリミングしているが、今回の方が小さい範囲から切り出しているので、複雑な暗黒帯部分の解像度は前回の方が上だ。ただ、画面周辺のレンズ収差による星の流れは今回の方が少なく自然な感じになっている。システムとして、どちらを使った方が良いかは微妙な所かもしれない。

追尾エラーやピントの点では、今回の方がいくらか悪い様な感じである。なかなか安定して、うまく撮影する事が難しいな。

2013.8.17(9/14)

コメント一覧

くっしー
kameさん、こんばんわ。

コリメートの場合、かなりアイピースを選ばないと直ぐ周辺部の収差が目立つ画像となってしまいます。うちも有り合わせのUWをメインに使っているので、どうしても収差が目立つので、全てトリミングを前提に撮影しています。

周辺画像まで星像がしっかりシャープな点像に捕らえられるようなら、カメラの向きやフレーミングにもこだわるのですが、今の所トリミング前提なので、その辺りもラフに撮っています。
kame
前回も今回もかなりの多段階露光ですね。
露光時間がかなり違うため、一概に比較はしにくいと思いますが、たしかに今回のほうが周辺部の写りは良いですね。

時間を掛けて枚数を稼いだら、ノイズも相当減らせるでしょうし、本来長焦点のアイピースで低倍率で撮ったほうが、追尾エラーにも寛容になるでしょうから、トリミングで周辺のレンズ収差を押さえやすいのであれば、こちらの撮影方法も捨てがたいものがありますね。

ただ私なら、せっかく撮ったものを、どこまでを切り捨てるかなかなか決められないので(^^;、なるべくトリミングしたくなくなってしまいます。。。
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