くっしーの徒然日記

3度目の手術

前回10月に心房細動の肺静脈隔離のカテーテルアブレーション手術を
実施
したが、まだ月に1~2回心房細動の発作が出る。と言う事で
肺静脈隔離としては2回目、カテーテルアブレーションとしては
3回目の手術を受ける為入院する事になった。

この記事、実は1年半前に上げる予定だったが、メモを沢山取りすぎ
まとめるのが面倒で放置していた。今回、4回目のアブレーションを
受けたので、さかのぼっての掲載である。

担当医師は前回と同じ先生が担当してくれ前回同様4日間の入院予定
今回は、入院日が祝日であり、事前に経食道エコー検査は終わっている
ので、普通にご飯を食べてから来院。

家内と一緒に1Fの入院受付で、前回同様、健康保険限度額適用認定証を
見せて受付を済ませ病棟へ。病棟の3Fのラウンジで看護師さんから
入院中の予定や注意事項について説明を受ける。


経食道エコーの検査も済んでいるので、1日目は、簡単な心電図検査
剃毛、マーキング等の実施のみである。剃毛は、看護師さんがやって
くれる。『前回、一杯そりましたぁ?』の質問に『一杯そられました』
と答えると、今回も膝近くまで剃って貰えた。あんまり剃ってくれな
いと後でテーピングを外す時に痛いんだよな。今回も大丈夫そうだ。

ちなみに、夜の食事は、さすが病院。質素な食事である。


翌朝、起きて今日1番目の手術なので、朝は禁食。手術前に尿管の
取り付け。これが又痛いんだ。前回は手術室で先生がやってくれたけど
今回は、男女1名ずつ看護師?さんがきて、男の子の方が入れて
くれたが、手慣れているせいか、前回の先生の挿入時より痛くなかった
様な感じである。しかし相変わらず挿入後は、微妙な排尿感で、出て
いるなと感じる時に、なぜか涙が少し出てくる。

でもって時間に手術室へ。前回同様の部屋で前回同様の機器。

↑手術室の様子

手術台に横になって、手足を縛られ(まな板の鯉だな)消毒を受ける。
手術はまず太ももの付け根と肩に局所麻酔を打たれて、カテーテルの
シース(ガイド筒)を入れる。これを入れる時が、麻酔が効いている
のに、かなり鈍痛が走って痛い。3~4本入れるらしく、その本数分
だけ鈍痛が走る。(痛い、、、)我慢できない痛みではないが、それ
でもかなり痛く、だんだん気分が悪くなってきた。

↓手術室で消毒を受けるくっしーの図


先生に気分が悪い事を告げると、血圧を測定してから、なにやら薬を
点滴に入れたようだ。たぶん、血圧が下がって気分が悪くなり、昇圧剤
を入れたのかも?前回の時は、この後、静脈麻酔で眠くなって、気が
付いたら手術もほとんど終わりだったのだが、今回はカテーテル挿入で
結構痛みがあって、前回のように眠くならないで、ずっと意識があった。
アブレーションがすすむ途中で、心臓を焼く痛みも結構ある。どうやら
静脈麻酔の効いていない右心房辺りもアブレーションしているみたいだ。


↑アブレーション中のくっしーの心臓周辺のリアルタイムレントゲン画像

後で聞いたら、前回の肺静脈の周辺の再導通箇所に加えて、右心房と
その上部にある『上大静脈』って言う所の導通箇所も焼いたとの事
だった。道理で痛い訳だ。右心房辺りの不整脈導通経路は、私の場合
結構神経に近いらしい、、、、何度か、痛い痛いと思いつつ、まだ
終わらないの?まだ終わらないのと思いながら、痛みを我慢する。
アブレーションは、前の時は、たいてい一回1分だったけど、今回は、
30秒だったり、90秒だったりした。やっとの事で、約4時間後に、
『オーバーです』って先生の声。あ~!やっと終わった。6月の手術
の時ほどは痛くなかったけど、10月の手術の時よりは遙かに痛かった。
アブレーションの手術って、私の場合、かなり痛いからいやだな、、、

病室に戻って、約6時間位は完全安静との事で、ベッドに足を縛り付け
られ、許されるのは、右足を軸として、左右に傾く位しか出来ない。


↑ベッドに縛り付けられたくっしーの足

血圧測定等を定期的にチェックしに看護師さんが来る。戻ってきて
すぐの時点でも既に4時間以上寝たきりだったから、既に腰が少し痛い。
戻ってすぐに家内にご飯を食べさせて貰う。ご飯は、寝たままでも食べ
られるおにぎりと唐揚げ他手でつまめるおかずが少々。ご飯が終わり、
一度家内も帰るとの事で、術後3時間ほどしたら、看護師さんの様子見
も一段落して、かなり暇になる。暇になると、腰の痛みがだんだん耐え
られなくなる。何度か看護師さんに来て貰い向きを変えて貰って6時間
を乗り切る。夜の7:15にやっと、傷口を押さえていた大きなバンドが
取れて、上半身を起こす所まで許される。この状態で3時間ほどいて、
ようやく足の拘束帯を外してくれて歩けるようになったのは、夜の
10:30。それからまた2時間して、今度は、貼り付けてあった
傷口押さえのテープをはがしてくれる。これでほぼ完了かな。後は明日の
朝、点滴を終了すれば、くっついているのはワイヤレスの心電図のみに
なるかな。この後、やっと眠りにつけるが、1時間ぐらい寝た所で
看護婦さんの見回りの電気でちょと目が覚めて、再び寝付くのに時間が
掛かって、結局3時間位の睡眠となる。目が覚めるたびにトイレに
行くのだが、最初の内は、トイレで準備するまで待ちきれず、少し
早めにリリースが始まってしまう。尿管を入れてた後遺症って感じ
だが、朝トイレに行く頃には、何とか普通に準備できるまで止めて
おけるようになってきたみたいだ。

朝になって、今日は心電図位で特に用事のない暇な一日だ。
朝ご飯を終え、体ふきタオルが配られたので、体を拭いて、検査着
から、パジャマに着替る。いつの間にか、右の太ももに大きく付いてた
血の後とかイソジンの後とか無くなってるんだけど、テーピングとか
外してくれた時に拭いてくれたんだっけ?ちょっと記憶に定かじゃ
ないけど、、、、


↑右足の付け根のカテーテルを刺した痕跡

着替後、さっそく心電図を取りに行く。不整脈は出てないけど、
脈拍は96と高め。その後、PCもって1Fのラウンジで、昨深夜
放映の君届をDLして病室で見る。ラウンジの無線LANは11B規格で
実DL速度が25KByt/s位しか出なくて、40M落とすのに30分
近く掛かった。これじゃストリーミングでも途切れ気味かも。

午後は、検温が一回と、今日は水曜日なので、部長回診が有った。
でも、短期のカテ入院なんて部長先生はいちいち覚えてる訳では
ないから簡単に様子見と言った感じ。

夕方に担当の先生がきて、不整脈は余り見られないが、脈拍が早い
ので、夕方から今やめてるメインテートの代わりに、少し効き目の
弱い(βブロック率が低いって事?)アーチストを出すのでそれで
しばらく様子を見ましょうと告げていった。

夜に家内が来たので、一緒に担当先生の手術の経過説明を聞く。
『前回の10月のアブレーションでは肺静脈隔離が主目的で、それ
だけで100回近いアブレーションが必要となる事から、前回の手術
ではこの点のみ実施したとの事だった。同時に他の所も実施すると、
心臓の負担が大きすぎるとの事からである。今回、確認すると前回
実施の肺静脈隔離は4本中3本に弱い再導通箇所が見つかったので
追加焼灼を行った。ただ、不整脈の信号源として、それ以外からも
発生している事が確認された。まずは大胴静脈の部分で、そこの
焼灼を行った。それだけではまだ収まらず心房中隔の穴を開けた
周辺からも信号が発生しているのが確認されたので、更に心房中隔
の穴の右心房側の周囲を焼灼。


↑こんな感じで、右心房から心房中隔に穴を開けてカテーテルを
刺し左心房の肺静脈周囲を焼くらしい

更に左心房側の穴の周囲についても信号の導通が見られたので
そちらも焼灼して、何とか心房細動の発生源の隔離に成功した。
但し、それ以外の経路での心房細動の発生する人も10%位は
いるので上記以外の所からも信号が発生している場合は、また、
心房細動が発生する事もあり得る。この辺がアブレーション術の
現状である。再発時は、その程度と状況によって、薬で抑えるか、
再度アブレーションを行うかを決める。いずれにしても、3ヶ月位
は、焼かれた心臓が炎症を起こしているので、それの影響による
不整脈等の発生もあり得る。よって次にどの方向で治療するかに
ついては、3ヶ月後以降に考える事となる』との事だった。

そんな訳で、とりあえず、手術は無事終了し、翌日の朝退院できた。
しかし、こんなにやって、わずか4日で退院できるのも凄い気が
する。なお、今回も健康保険限度額適用認定証が合ったので
支払った金額は9万強。2ヶ月位すると、保険組合から2.5万を
超える分は大部分が返ってくるので、一回の負担額はそれほど
大きくないが、入院しないに超した事は無いよな。
2010.3.22-25(2011/5/21)

コメント一覧

くっしー
2011/11/18の拍手コメントを頂いた方へ

なかなかアブレーション手術も、複数回やっても完全に治りきりませんね。私も4度目の手術でやっと心房細動が無くなりました。期外収縮は、たまに起こりますが、それほど酷くはないので、薬も少しづつ減らして貰っているところです。お互い気長に頑張りましょう。
くっしー
2011/5/23の拍手でコメント頂いた方へ

お互い、不整脈大変ですね。今まで手術するのは、痛みは有るけど
たいして怖いと言う思いは無かったのですが、今回の様なトラブルが有ると
やっぱり手術って、リスクが有る物なんだなって再認識してしまいました。
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