くっしーの徒然日記

久々の夜空 (M22球状星団)

前回の富士山遠征以来、梅雨でずっと夜空が見えなかったが
今日は、久々に夜晴れたので、これまで溜まっているニューアイテム
を試すべく自宅の庭に望遠鏡を引っぱり出した。

先ずは新顔の古スコ(笑)R125Sと今までのR130Sの見比べ。
今日の夜空は、晴れたと言っても、梅雨の合間だからか、透明度は
今ひとつ。2.0等星位までしか、肉眼で見えない。だいぶ西に傾く
時間が早くなった土星で比べてみる。

今日の土星は、大気が安定していないのか、シーイングが悪く、ちょっと
はっきりしない。R125Sで覗くが、今ひとつシャープに見えない。
と言うか、どうもピント環が渋くて、バックラッシュも多くて合わせ難いのも
影響してシャープな像になかなか出来ない。一応撮影してみたが写りも
今ひとつ。

SM-R125S/D:130 f:720 NPL4mm 180倍 IXY 910IS ISO:Auto EV0 30fps
F:5.8 f=17.3mm Zoom:x9.2(Optx3.8/Digix2.4) 296コマ
撮影日:2011/6/21 21:42 撮影場所:三鷹(自宅)

続いて、アイピースをR130Sに移して覗くと、やっぱりシーイングが
悪いのが影響していて、こちらで見てもはっきりしない。こちらも
ピント環に多少バックラッシュはあるが、渋くは無いので、こちらの方が
少しピント合わせがしやすい。見比べた感じでは、R125Sの方が多少シャープに
見えるかなと言う気はする。明るさ的にはR130Sの方が多少明るい感じ。
R125Sの方はやはり鏡の反射率が少し落ちているかも知れない。


SG-R130S/D:130 f:650 NPL4mm 162倍 IXY 910IS ISO:Auto EV-2/3 30fps
F:5.8 f=17.3mm Zoom:x7.8(Optx3.8/Digix2.04) 132コマ
撮影日:2011/6/21 22:34 撮影場所:三鷹(自宅)

↑この写真は、かなり仰角が下がって来た時の物なので、さらに大気の
影響を受けて、かなり写りがボヤッとしてしまっている。

う~ん、今日はシーイングが良くないから、高倍率でも放物面と球面で
そんなに差が見えない感じでしょうか?多少薄雲も影響しているだろうか。
R125Sは、ピント機構を一度オーバーホールした方が良いだろうか?
ノブも小さいので、大きな物に変えた方が使いやすいような、、、、

ちなみに、撮影には、修理したモータドライブを付けたMKの赤道儀を
使用した。高倍率に加えて、ズームを思いっきり効かせていると、なんだか
土星の動きが安定せず、少し進んだり戻ったりする。う~ん?なんでだろう?
赤径ギアの数、数え間違えて、周期が合ってないのかな?等とちょっと
不思議に思いつつも余り気にしなかった。撮影した写真は、以前の写真に比べて、モードラの効果が出ているのか、いないのか良く判らない出来である。
大気の揺らぎの影響の方が大きいと言う事だろうか?


土星が西に傾いて見えなくなったので、次の天体を探すが、2.0等星が
ギリギリ見える夜空なので、あんまり星が見えず、良く判らない。
でも南にはサソリ座のアンタレスが見えていたので、その隣のM4を探して
みたが、低仰角なので、さらに透明度が悪いのか、それらしき光芒は
確認できなかった。やはり低仰角の天体は難しいか?

さて後は何が見えるだろうか?しばらく寝そべって、双眼鏡で見える夜空を
眺めてみる。くっしーはまだ星座も良く判らないので、しばらく双眼鏡で
見える星空とステラリウムの星座を見比べてみるが、なかなか双眼鏡の
7度の視野では、星座が収まりきらないから、並びが良く判らない。

しばらく眺めても、次に見る天体が決められなかったので、Nikon8cmさんの
ブログ
にアクセスして、最近掲載されている天体を確認する。
そうそう、M17オメガ星雲、M22、M4辺りを見てみたいと思ったんだ。
でも、M17は、この透明度だと、たとえ見えても赤く写らないのではと
思い、M22が近くに明るい星もあり探しやすそうなので、M22を探した。
いて座のカウスポレアリスまでは、ファインダーで探せたので、そこから
少しだけ離れたM22は比較的簡単に見つけられた。26倍では、光害で
白っぽい視野円の中に、ボヤッとした光芒が確認できた。眼視で見る限りは
52倍にしても相変わらずボヤッとした光芒にしか見えず、それが星団で
有るとは認識できなかった。

取りあえず、カメラをセットして15秒で撮影してみた。

【↑M22球状星団】SG-R130S/D:130 f:650 NPL12.5mm 52倍 
IXY 910IS ISO:1600 S:15秒F:2.8 f=4.6mm 5コマ
撮影日:2011/6/22 00:40-00:50 撮影場所:三鷹(自宅)

今まで、ガイド鏡と手動で追尾していたので、これは楽である。
しかし、LCDモニターでは判らなかったが、後でPCで見てみると半分以上の
写真が少しぶれた写りに成っている!なんで?チャンと写っている奴は、
ちゃんと写っているのに、、、、

そう言えば土星の動きもおかしかったし、良く思いだしてみると、この
モードラ、バネで引っ張ってギアにテンションをかけているが、この
バネが、モータ側のギアに少し引っかかっていて、回転中、ギアがバネを
引っ張ってしまうのか、時々それが離れた様な『ピンッ』『ピヨン』
なんて音がしていた。そうか、バネが引っかかってモータの動きを少し
不規則にしていたのか?或いは、バネの引っかかりが取れて音がする
タイミングで、その振動が架台に伝わって、望遠鏡を揺らしているのか?
のどちらかだと思われる。何か対策を講じないと、、、、


有る程度撮影した所で電池が残り少なくなったので、2個目のバッテリーに
交換。(先日の富士山での事もあり、2個目のバッテリーを調達して置いた)
同時に、光害フィルターLPS-P2をアイピースに取り付けて、その効果を見る。
フィルターをアイピースの先にねじ込んで取り付けるが、何故か多少ピント
位置が変わるようで、ピントを合わせ直す。

眼視で見る限りは、効果があるのか無いのか良く判らない。ちょっと視野が
暗くなった感じではある。早速撮影で効果を確認しようと、再びカメラを
セットして、M22の近くの星でピントを合わせて(先ほどの撮影は、取り付け後の
ピント合わせをしていない)さあ、撮影と思ってシャッターを押すと、真っ暗で
ほとんど写っていない。あれ?光軸ずれた?等とライトで確認するが平気。
ファインダーを覗いてみて納得。我が家の狭い庭では、建物の間の部分で
南方向が見えるが、残念ながらM22は建物の影に成ってしまい、タイム
オーバーだ。

と言う事で、光害フィルターの効果の程は試せなかった。また次回晴れた時に
でも。ちなみに今回の写真は、まだjpegで撮影した物を加工しただけで、
RAWデータによる公害対策の画像処理はしていない。そちらの方は、おいおい
時間を見てトライして、又報告したい。

2011.6.21(6/22)

コメント一覧

くっしー
Nikon8cmさん
モードラは取りあえず、長いネジで当たりを逃げられそうです。でもどうせなら、GPに取り付けられるように出来ないかなと考えていますが、、、
M10、M92了解です。また、晴れたらチャレンジしてみます。銀河や星雲は、かなり良く晴れないと難しいですが、星団はそこそこ写ってくれるので、三鷹からでも楽しめる天体ですよね。
NIkon 8cm
http://nikon8cm.exblog.jp/
くっしーさん
三鷹から、また1つメシエ天体を制覇しましたね。自動追尾なら、かなりいけると思いますので、モータードライブの調整をがんばって下さい。と、メカ音痴の私が言うのもなんですが。
21日の晩は私も球状星団三昧をしました。月明かりがあって星雲は厳しかったこともありますが、球状星団が好きなんです。M10やM92は、かなり明るく高度も高いので、みかけはM13やM22よりも小さいですが、三鷹からでも狙えると思いますので、梅雨が明けたら、おためしあれ。
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