という事で、EOSの連続撮影の試験も兼ねて、自宅のガレージの前にカメラをセットして夜通し撮影してみた。
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実は10日ほど前の12月4日に会社から帰ってきて玄関前で上を見あげたら、見事に火球が飛んで行った。いや三鷹でも結構見えるもんだと思ったので、今回の撮影に至った。
ちなみに、その時の状況は火球ネットワークの掲示板にアップした。
さて、連続撮影の試験は、遠征の翌日9日に第1弾を実施。この日はまだ極大までには、日にちがあるせいか、小さいのが1個だけ写った。
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①2012.12.10 02:42 EOS 20D 18-55mm→18mm Iso1600 F3.5 S:13秒
トーンカーブ調整、切り出しはピクセル等倍
場所は輻射点のふたご座のカストルの直ぐ下。たぶん輻射点のすぐそばなので、こちらへ向かって飛んできている為、光跡が短いのだろう。
続く10-11日はお休みして、極大がだいぶ近づいた12日の夜にもセットした。この夜も1個だけだったが、光跡はだいぶ長かった。
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②2012.12.13 04:12 その他は同じ
これも方角は間違いなくふたご座群だろう。かに座とうみへび座、しし座の間をろくぶんぎ座方向に飛んで行った。
一晩あたり1個しか捕まらないが、それでも光害地の三鷹でもしっかり写るもんだなと感心する。
さていよいよ極大日の13日夜。この日もよく晴れていたので、EOSをセットしようとして、昨日のデータを消去するのに、面倒なので、EOSでカードを初期化したら、なんと32GBが8GBになってしまった。どうやら20Dは8Gまでの対応らしい。それ以降、PCでフォーマットしても8GBのままで、色々試したがうまくいかず、この夜はRAWはあきらめてJPEGだけでの撮影になった。(泣)
今回の予報ではだいぶ流れるらしいとの情報を聞いていたが。翌朝撮影データを確認したら結構写っていた。さすがに山で撮る時のように大きな光条は少なく短いものも多いのだが、時系列で並べてみた。
撮影データは全て上と共通
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③2012.12.13 21:50 切り出しはピクセル70%
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④2012.12.13 21:51
③と④は連続するコマなので、同じ物かと思ったが、比較明合成をすると微妙に角度が違うし、③の終点から④の始点までかなり離れているので別の流星だと思われる。
ちなみに、2枚連続で写っていると人工衛星の可能性が出てくるが、IXYなら次のコマまで2秒近くあるが、EOSなのでコマ間隔はコンマ何秒なので、その間にこの画角を移動できる高速の人工衛星は存在しないだろう。
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⑤2012.12.13 23:51 左上、電線の辺りにふたご座の下が見える。
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⑥2012.12.14 00:48 左上、電線の右にふたご座が見える。
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⑦2012.12.14 01:07 これは輻射点の直ぐ側なので軌跡が短い
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⑧2012.12.14 01:35
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⑨2012.12.14 02:01
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⑩2012.12.14 02:05
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⑪2012.12.14 02:22
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⑫2012.12.14 02:29 ふたご座が中央下側迄来て、電線の右にかに座が見えてきた。
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⑬2012.12.14 03:54 もうふたご座は頭の部分しか見えない。
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⑭2012.12.14 04:45 右側のは人工衛星(複数枚に写っている)
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⑮2012.12.14 05:03 見事にしし座が貫かれている。
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⑯2012.12.14 05:15
と、まあ、大小はあるものの35mm版換算で28mmの画角が少し隠れてしまう程度の狭い夜空に結構な数の流星が飛び込んできた。光害地の三鷹でも以外に写る物である。
こんな事なら、がんばって山に行けばかなり素晴らしい光景が見られたのではないだろうか?ちなみに、自宅にいるとどうせそんなに見えないだろうと思っているから、ついつい寒さに負けて、外で見る気がしない。おかげでこれだけ写っているのに肉眼では一個も見ていない。こんなに飛んでいるのなら三鷹で見ても結構肉眼でも見えたんじゃないだろうか?
さて皆さんのところではいかがでしたか?
2012.12.9-14(12/14)