くっしーの徒然日記

小惑星 3122 Florence (1981 ET3)

月末のWEBのニュースに、9月1日に小惑星フローレンスが地球に最接近というニュースが出ていたので、晴れれば撮りたいと思っていたが、昨日無事に晴れたので、自宅の駐車場で撮影してみた。


最接近と言っても、地球から約700万kmと、2015 TB145の48万kmや2012 DA14の3万kmに比べるとずいぶん遠い。

でもサイズが4.8kmとかなり大きいらしいので遠くても結構明るく見えるらしい。最接近は9月1日だが、1週間位は見られそうである。

明るさ的には、この日は8等級後半位との事なので、問題なく写るだろう。

問題はどこを飛んでいるのか?軌道を調べないと。

以前の小惑星の時に使った方法で、NASAのHorizonsを使って、軌道を調べた。


やり方は、前回同様にセッピーナさんのHPを参照させていただいた。

ただ、これだと数字ばかりで出てくるので、大体どの辺にいるかとか見る時に少し見づらい。

そう言えばステラリウムで見れなかったっけ?と思い、プラグインの太陽系エディターでいくつかのブックマークをダウンロードすると、3個目か4個目のブックマークで、Florenceが見つかったので、実際はそちらを参照しながら、スカイセンサーで小惑星を導入した。


↑この日は、小惑星は、いるか座の近くにいた。

時折、雲も襲来したのだが、雲のない時に撮影したのが下の画像


【↑ 3122 Florence (1981 ET3)】
Vixen SuperMirror R125S D:130 f:720 GPD赤道儀+HAL110+SS2
UW9mm 80倍 PowerShotS95+CHDK ISO:400 F:2.0 f=6mm
コリメート法 合成F=3.7 S:64秒 Noise減算:OFF
撮影場所:長野市自宅駐車場 撮影日:2017/9/2 20:50

隣に、明るい月がいるので、かなりISOを落として、動きが判る様に1分のSSにした。

ステラリウムで、上の画像に合わせると、こんな感じだろうか。



そのまま、1時間ほど連続でシャッターを切ったので、多少雲に邪魔されるカットも有ったが、全部合わせて、GIFアニメにしてみた。


↑クリックすると動き出します。
(9/2 20:20-21:22 約1時間の動き)

時折雲に邪魔されて、画面全体が白っぽくなり多少明るさが変わる時があります。

撮影の間、隣で8cm屈折を引っ張り出して、眼視確認に挑戦。撮影画像の位置関係と、ステラリウムの画面を頼りに手動で何とか導入して、眼視で確認できた。

動きが遅いので、モータドライブの無い赤道儀では、動いているかまでは確認できなかった。

撮影後に13cm反射のほうで、倍率をいくつか変えて確認してみたが、たまたま見た時に近くに基準になりそうな星が無かったこともあり、眼視で存在は確認できた物の、動いているのを判断できる所までには至らなかった。

まあ、動きが速くないのでしょうがないかな。

2017.9.2 (9/3UP)

コメント一覧

くっしー
kameさん、こんにちわ。

確かに彗星よりは遥かに動きが有りますね。地球との距離が普通の彗星より近いからだと思います。
過去に撮影した、2012 DA14や2015TB145は地球からの距離が今回の1/10以下だったので、眼視で見ていると視野の中を移動しているのが良く見えました。おお!動いてる動いてる!って感じでした。なので、今回もそれを期待したのですが、かなり遠いので、眼視で動きは認識できませんでした。
kame
GIFアニメ、凄く分かりやすいです。(^^
しかし動きが遅いとの事ですが、一時間程度でこんなに動いたら、彗星よりはかなり速いんですね~。( ゚д゚)

何にしても貴重な天文イベント、無事にゲットおめでとうございます。
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