少し北に位置するぎょしゃ座に望遠鏡を向けた。
ぎょしゃ座の散開星団トリオは、是非一度撮影しておきたかった天体
である。
既に時間は23時となり、ぎょしゃ座は西に高度を下げつつあったので
一番高度の低くなってる、M38から撮影を始めた。
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【↑M38 ぎょしゃ座の散開星団】
SM-R125S/D:130 f:720 PowerShot S90 F:2.0 f=6.0mm コリメート法
UW15mm 48倍 LPS-P2使用 ISO1600 S:10秒x9 13秒x12 15秒x9コマ
撮影場所:東京都三鷹市(自宅)撮影日:2012/1/26 23:30~24:30
jpegからRegistacsでコンポジット
→YIMGで回転、トリミング、かぶり補正、ガンマ補正、リサイズ
M38は、6.4等級 22分角の比較的平均的なサイズの散開星団である。
ただ、コリーメート撮影で捕らえた限りでは、そこそこの星が写りこんで
なかなか星団として、ある程度まとまった美しさを見せていると言って
いいだろう。ただし何かの形に見えるかというと、見え方の特徴は
あまり思い浮かばない。説明によっては、十字型に並んでいるとも
評されるが、この画角とサイズでは、言われてみれば、多少、十字
かな?程度の感じである。
すぐ近くにNGC1907と言う散開星団もあるので、もう少し画角と位置を
意識してとればよかったとちょっと反省。次回は、NGC1907も入れて
撮ってみよう。
続いて、高度が次に下がってきたM36を撮影した。
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【↑M36 ぎょしゃ座の散開星団】
S:15秒x20コマ 撮影日:2012/1/27 00:37~00:49
その他は上と同じ
M36は、6等級12分角と、比較的明るいながらも、小さな散開星団である。
捉えた画像からは、数個の明るい星が星団を形作っている物の、全体に
星数は少なく、まばらな感じの星団である。説明によっては中心部はS字型
をなしていると書かれていたりするが、これも写真から見る限り、
『どうかな~??』って感じの見え方では有る。
M36を撮り終えると、ぎょしゃ座の散開星団トリオの最後に、M37を
撮影した。
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【↑M37 ぎょしゃ座の散開星団】
S:15秒x14コマ 撮影日:2012/1/27 00:54~01:03
その他は上と同じ
M37は、5.6等級、24分角であるが、個々の星星はそう明るくない星が
かなり密集した感じの並びとなっており、撮れた写真で見る限りは
小さめの星の密集具合が、見ていてなかなかきれいな星団である。
3個の星団の中で一番均整の取れた美しさと表現されているが、
自分で撮影した3枚をみても、なるほどちょうど良い明るさの星が
一杯集っていて、見ていて非常に美しい星団であると言えよう。
と言う事で、1月26日の自宅からの冬の散開星団撮影は、平日の
限られた短い時間の間に、なんと9個の散開星団、1個の星雲、
合計で10天体も撮影することが出来た。
思いの外、まともに撮影することが出来たので、この日撮れなかった
同じような位置にいくつかある天体も後日撮影しようと考えている。
2012.1.26-27(2/13)