くっしーの徒然日記

スカイセンサーを使ってみた

先日、原村星まつりで、ジャンクで5,000円で手に入れたスカイセンサー2
取りあえず、モータードライブとして動かして、夏休みの実家で使って
見たい。先ずは一通り普通に取り付けて正しく動くか試してみる事にした。

先ずは、スカイセンサーに付いてきたモーターと別に手に入れたMT-1を
見比べてみる。


↑左がMT-1、真ん中がSS2の赤経用、右がSS2の赤緯用。初期のSP赤道儀用の
ブラケットが付いている。

微妙に取り付け部分が変わっていて、MT-1はM6ねじで止めるように
ねじ穴が付いているが、SS2用は横からイモビスで止める構造だ。
ちなみに、ビクセンに聞いたらSS2用のモータはMD-5と言うらしい。

ばらしてモータを確認すると、MT-1とMD-5の赤経用はPF42-4813G
ギア比が1/120の物が付いていた。↓


SS2赤緯用のMD-5?は同じモータだが、↓ギア比が1/30の物だった。


ビクセンに質問したら赤経は細かい制御がしたいので1/120のギア比を
使っているとかの回答が有った。

取りあえずモータをSP赤道儀に取り付ける事にする。


赤経側は写真のアルミ板↑を剥がして、両サイドのイモビス4本で
止めるらしい。

赤緯側は、赤道儀が中期型なので、M6ねじの穴もついているが、
MD-5側にM6のねじ穴が無いのでイモビス4本で止める。

L字型の六角レンチで締めたので、つい力が入りすぎてなんと
鋳物のケースが割れてしまった!!!↓


ありゃ~!!こりゃまずい!!慌てて瞬間接着剤で止めて見るが
予想通り、強度がでず、少し締めこむとすぐに又割れてしまう。

参ったな!夏休みまで時間がないのに、、、これをまともに補修
している暇がない、、、

と言う事で、取りあえず、MT-1のケースと交換する事とした。
MT-1は、8ピンコネクタ、MD-5は5ピンコネクタなので、

半田付けを外し、MD-5のモータとコネクタを、MT-1のケースに組込む。

無事に、赤経↓


赤緯↓とも取り付け完了


さっそく表に持ち出してみる。↓


極軸を合わせたあと、取説を見ながら操作をしてみる。
まず、日付と時刻、緯度、経度を入力したあと、適当に目標に
近い明るい天体を導入とのことで、先ずはベガを導入して、
SS2にこの位置がベガの位置だと入力する。

でもって、試しにM27を指定して入力してみる。
『ピー、ピー、ピー』とSS2が言い出して、ゆっくり鏡筒が動き始めた!

おお~勝手に一人で動いている~!↓ちゃんと導入できるのか~??


かなり動きはのんびりでなかなかたどり着かない。しばら~く
待っていると、最後細かい制御をしているのか、うにうに言いながら
モータが止まった。

で、覗いてみるが良く判らない、、、今日はたいして透明度が
良くないから、淡いM27だとどれがそうだか判らない。

しょうがないので、近くの明るい散開星団M29に、目標を変更する。
またしばらくピーピー言った後、モータが止まり覗いてみると、
『おお~M29が見えている~』いや、自動導入なのだから見えて
当たり前だが、無事に自動導入としての機能が正常に動いている事に
感動!多少極軸が合って無いせいか、自動導入の精度のせいか、
ど真ん中には来ていなかったが、それでも視野内には入っているので
充分合格である。こりゃ、結構使えるかも!

2011.8.9(8/16)

PS:リクエストが有るので、コマンド一覧を掲載しますね。


PS2:またまたリクエストが有りましたので、恒星・星雲・星団データ表
  を以下に掲載しました。サイズがでかいので期間限定の予定。

2011.10.4 データ表削除

コメント一覧

くっしー
白井さん、こんにちは。

赤道儀のオーバーホールと補正スケールの交換、これでしばらくまたSP赤道儀を現役で使えますね。
出来上がってくるのが今から楽しみですね。ビクセンは問い合わせなどに対してサポートが親切に対応してくれるので助かりますよね。
白井
「くっしー」さんお久しぶりです。

2/23投稿のスーパーポラリスのSP赤道儀についている極軸望遠鏡ですが、歳差補正スケールが1986年のピンポイントしかありません。机上で極軸望遠鏡の視野の北極星の位置を計算してその位置に北極星を観測では入れるのですが、さすがに35年もたつと非常にアバウトになってしまいます。ビクセンに問い合わせると、2040年まで対応した歳差補正スケールに交換可能とのことだったので、ビクセンに赤道儀を送付し交換してもらうことにしました。ついでに赤道儀のオーバーホールも依頼しました。オーバーホールには2万円程度の費用と、3カ月程度の期間がかかるとのことだったので楽しみに待っています。
白井
「くっしー」さんありがとうございました。
安心しました。老後の楽しみが一つ増えました。
くっしー
白井さん、初めまして。

スカイセンサー2ですが、普通に今年なら、21年と入力しています。私も古いので、2000年以降の下2桁入力で良いのかかなり疑問でしたが、一度ビクセンのカスタマーサポートに問い合わせたら、2000年代でも下2桁入力でOKと言われました。と言う事で、普通に今日なら21、02、23って入力していますよ。
さすがに古いので導入には時間がかかりますが、それなりに動いてくれるので、我が家では随分活躍しました。
白井
1985年ころ、火星の大接近とハレーすい星を機にし、ビクセンのスーパーポラリスFL-102Sとスカイセンサー2を導入し天体観測を楽しんでいました。
その後、30年ほど死蔵していましたが、65歳定年を機に天体観測でもしてみようと考え梱包を解いてみますと新品同様に驚きました。
ただよくわからないのは、スカイセンサー2に最初に入力する年、月、日ですが、おそらく2000年以降には対応していないと思われますが、「くっしー」さんはどのように入力されたのでしょうか。月、日は重要ですが、年は適当でよいのでしょうか。
くっしー
初めまして、aaaさん

以前、”クイックスチール”なるもので補修したんですが、強度的に少し不安があります。
https://air.ap.teacup.com/kussy/497.html
https://air.ap.teacup.com/kussy/560.html

最近のものは強力そうですね。その内、今のが又壊れたら、試してみようかな。
aaa
割れたモーターケース
「JBウェルド」「GM8300」などの、アルミパテを使えば直せそうですよ。
アルミパテの強度はすごいです。
くっしー
通りすがりさん、こんにちは。

サイズがでかいので、上に期間限定で掲載しますので、クリックしてオリジナルサイズをDLして下さい。
あと、ビクセンはカスタマサポートがしっかりしているので、WEBの問い合わせフォームから、取説のPDFを下さいとお願いすれば、たぶん頂けると思いますよ。
通りすがり
スカイセンサー2を永らく眠らせています。
眠らせている理由はマニュアルの一部が行方不明のためで、仕方なくMD-5SPばかり使っています。
確か星の番号が書いてある星図のようなものがあったはずなのですが、それが行方不明なのです。
もしお持ちでしたら、主な星の番号を教えてくださいませんでしょうか?
貧スタ
http://plaza.rakuten.co.jp/startwaching/
例のMeade114EQのモーター性能は恒星速度の10倍以上で脱調します(私の実験値)。銀色の減速ギアを考慮すると、MT-1換算でやはり約50倍程度が限度かなと思います。

確かに自動導入機では各社モーターが異なるものが使用されている様です。
ORIONの自動導入機でも
http://www.amazon.com/Orion-Upgrade-SkyView-Telescope-Mounts/dp/B000JC4UD2/ref=sr_1_16?s=photo&ie=UTF8&qid=1312650689&sr=1-16
モーターが異なっています。
自動導入では、DCモーターが有利かもしれませんが、制御角度の事を考えるとステッピングモーターの方が設計しやすいですよね。
高速で回転するステッピングモーターで何か良いものがあればいいですよねえ!
くっしー@四国の実家
貧スタさん、でも、これ極軸がちゃんと合わせられないと上手く導入できないんですよ。うちの庭で北極星が見えるのは、ほんの一部分で大部分は北極星が見えないので、水準器とコンパス頼りでちゃんと導入できるかちょっと心配です。

ご要望が有る様なので、上にコマンド一覧表を載せました。導入時のスピードは固定で常に最速の60倍で動くようです。でも、結構時間が掛かります。きっと追尾精度を出す為の必要ステップの関係で脱調直前まで回転数を上げても、この辺が良い所みたいな様に見えます。最近の自動導入で速度の速いのが有れば、たぶん何らかの工夫をしている物と思われます。DCモーターだとスピード上げられるのかな?
貧スタ
http://plaza.rakuten.co.jp/startwaching/
くっしーさん
三鷹では、眼視でのメシエ導入は、簡単ではないと思いますので、今回の自動望遠鏡化により導入時間を短縮できそうですねえ。

そうなんですか。。RAとDECのギア比がかなり異なっているのですね。DECはわずか1/30なんですね。
自動導入では高速なモーターが求められますので、それをギア比でせめてDEC側はカバーしようということかもしれませんねえ。

ちなみに、コントローラーには導入時のモーター速度の設定項目はありますか?

貧スタ
くっしー@四国の実家
Nikon 8cmさん
自動導入が目的で買った訳ではないんですが、使ってみると意外に使えるんですよ。目標天体の近くの5等星ぐらいに一度合わせて、LCDモニターでピントを合わせた後、目標天体に向けるとか、目標を変える時に、三脚位置を動かした時なんか、近くの星をファインダーで中心に入れると、LCD画面に映るので、それをLCDを見ながらセンターに入れて、そこを基準に目標天体を導入するとかがカメラを付けたままで出来るんですよ。今色々と便利な使い方を研究中です。
後は、やっぱり新月期に、なるべく暗い所に行って長秒露出を有効に使えれば良いんですが、今、車が壊れているので、修理しないと遠征にもいけません(泣)
NIkon 8cm
http://nikon8cm.exblog.jp/
くっしーさん
えッ!自動導入と追尾が可能になっちゃんたんですね!!しかも15cmの反射望遠鏡に組み合わせたら、こりゃあコンデジのコリメートで星雲がどんな風に写るのか、私までワクワクしてきました。
ウーン、せめてガイド用のサブの望遠鏡が載せられるようにしてみようかなあ。

くっしー
沼尻さん、こんにちは。

ビクセンにMT-1のケースをパーツ供給出来ないか質問した時に、『ほとんど事例が無い事で、普通割れないので、補修用パーツとしての設定が有りません』と言われました。写真を送ったら、『鋳物が割れているのに驚きました』とビックリされてしまいました(汗)
壊れた物を送付すれば、修理として、現行のMT-1のケースに入れて返却は可能と言われましたが、修理で頼むと高くなりそうなので、取り付け部を適当に作り替えて治そうかと思っています。(面倒になったら、割れたケースにM6のタップを切って済ませてしまうかもしれません)

ちなみに、SPは3世代有るそうで、前期はブラケットが必要な物。中期は、赤緯はM6とイモビスの共用だが、赤経がイモビス止め。後期は赤緯は中期と同じで、赤経側もM6ねじ、イモビスの共用になっているそうです。
沼尻
http://homepage2.nifty.com/numajiri/
早速活用されていますね。
モーターケースが割れたというのは驚きです。

赤緯モーターには、モーターブラケットも付属していたのですか。
前期型SP赤道儀ユーザーには、この部分だけ欲しい人もいそうですね。

後期型にはM6ネジでモーターを固定できるのは、初めて知りましたので、私のSP赤道儀にもM6ネジを追加しておきました。
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