くっしーの徒然日記

久しぶりに庭撮り(M15)

新月前の富士山で雲と月に阻まれて2天体しか撮影できなかった後の火曜日、10月9日は、日中から非常に良く晴れて澄み渡った空だった。GPVでも宵のうちはかなり良い予報。

平日なので遠征するのはちょっと大変なので、帰宅してすぐに、庭に13cmを持ち出して、久々に庭撮りをしてみる事にした。


この時間帯にうちの庭の隙間から見えそうな天体と言う事で、南天のM15を撮影してみることにした。M15はだいぶ前に、やはり庭から撮影したきりで、当時の腕前レベルなりの写真しかなかったので撮りなおしてみたい所だった。

と言う事で、庭に望遠鏡を広げて極軸をあわせて、さあ撮ろう!と思った矢先に雲が出てきた。



確かにGPVの予報でも遅くなると雲が出るような予報だったが、もう少し待ってくれても良いんじゃないの?

と空に文句を言っても始まらない。幸い雲は薄めの雲がまばらに流れる感じなので、雲の合間を見ながら撮影してみた。とは言うものの撮影中に雲が来たり、変に赤道儀がぶれたりで、42枚撮影して、使えたのは8枚ほどしかなかった。


【↑M15 ペガスス座の球状星団】
SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm+LPS-P2 SP赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 PowerShotS90 ISO:3200 F:2.0 f=6mm S:32秒 8コマ
Noise減算:ON 80倍 35mm版換算で2240mm相当 
撮影場所:東京都三鷹市 撮影日:2012/10/9 19:41-20:47
Registaxでコンポジット→FlatAideでかぶり補正→YIMGで回転、
3862mm相当にトリミング(58%)→GIMP2でトーンカーブ・サイズ調整

ピントはかなりしっかり出た感じで、星像がシャープに小さく写った。ただし雲に襲われての撮影だったので、あまり画像をよく見てなかったので30秒露出でも中心部が少し飽和してしまっているのが惜しいところだ。短い露出も撮って置けばよかった。

時間が有れば、M2かM30あたりも撮影したかったのだが、雲の合間での撮影なので、M15が建物の影に入るまで撮影を続けたので、結局、これ一つしか撮れなかった。

でも、この日は、雲の無い所では、眼視で2.9等星まで見えていたので、薄雲さえなければ三鷹としては、冬場にも相当するぐらいの透明度だった。そのおかげで、周辺の暗い星々は、三鷹の光害地で撮ったにしてはまずまずの写りだと思う。これなら暗い山で撮ればかなり迫力が出そうな感じである。

2012.10.9(10/22)

コメント一覧

くっしー
kameさん

そうですね。画像処理わかりにくい部分とわかりやすい部分がありますよね。まあ、わかりにくいという事は、それだけ効果も目に見えないほどという事で、あとまわしでもいいかも知れませんね。まあ、いろいろと試しながらボチボチやってく感じでしょうか。
kame
http://blogs.yahoo.co.jp/kamewin/MYBLOG/yblog.html
なるほど。除算処理ですか。
貴重なアドバイスをありがとうございます。
なるべく早い間に試してみます。

しかし画像処理って本当に奥が深いですね。
私は画像やカメラにもこれまで全く興味がなかったので、画像処理の用語等もチンプンカンプンです。(^^;

おそらく結構多くの方が同じような状況だとは思うのですが、私も「とりあえず試してみる」感じで、よくわからないままソフトの機能を使ってみます。

でも結果が解りやすい処理と、直接的に解りにくい処理があるので、直接的に解りにくい処理はほとんど、「???」のまま放置になってしまいます。

この辺りも、もう一度試行錯誤してみます。
くっしー
Nikon 8cmさん、どうもありがとうございます。

コリメートだと比較的、像が甘くなりやすいので、球状星団を粒粒に分離するのに、ピントと追尾、大事ですよね。球状星団は明るいので、露光時間を短めに出来るのも追尾エラーの点ではいい方向かと思います。

うちの庭は、12月頃まで蚊が多くて、しっかり対策しないと直ぐボコボコにさされてしまうんです(泣)このほかにも、腕に巻きつけるタイプの虫除け等と併用して万全の蚊対策です(笑)ちなみに、昨日D.I.Y屋さんで熊すずを見つけたので思わず買ってきました。
くっしー
kameさん、どうもありがとうございます。

確かに、汎用のデジカメアダプターを使ってのコリメートだと光軸にシビアですよね。そのぶんFlatで補正しないとその先の画像処理に進んでも、思うような画像に成りませんよね。球状星団や、大半の銀河等はサイズが小さいので、普通にFlatAideで処理すれば何とかなりますね(ご近所フラット不要)

ちなみに、三鷹での写真に対して、今まではFlataideで、減算補正していたんですが、今回は除算補正してみました。この方が、かぶりが酷くても色情報がなくならずに済むみたいで、今までは、星の色が赤くなったりしていたのですが、比較的自然な感じになりました。
NIkon 8cm
http://nikon8cm.exblog.jp/
くっしーさん

お見事!!パチパチパチ
球状星団はピントとガイドが重要なファクターですね。それさえ揃っていれば、都会でもこんなに良く写ると言う見本のようですね。

クマ除けならぬ文字通りの蚊取り線香に、なかなか味わいがありますねえ。
kame
http://blogs.yahoo.co.jp/kamewin/MYBLOG/yblog.html
こんばんわ。
東京の光害下でもコレほど写してしまわれるとは、、、
とても東京で、しかもわずか8枚のコンポジットとは思えません。
やはり天体撮影は「腕」なんですねぇ。。。(^^;

特にコリメートは光軸や熱カブリの影響が出やすいため、撮影技術や画像処理技術の差がモロに出てしまいそうです。

頑張って腕を磨きます。
くっしー
Bin-Starさん、こんばんわ。

確かに、昔の写真と比べると段々良くなって、進歩の跡が自分でも良く判ります。
Bin-Starさんの馬頭星雲も素晴らしい出来になってますものね。
お互い、少しづつですが成長している感じですよね。
くっしー
テルテルさん、こんばんわ。

M15は、それ程大きくない球状星団ですが、それでもたぶん暗い山に行くと、もう一回りぐらい周辺の暗い星が写って大きくは見えると思います。ステラリウムのデータでは12分角と成っていますので、ちょうこくしつ座のNGC288が13分角なので、先日撮られた写真の球状星団より、少し小さい程度ですね。
Bin-Star
以前の写真と見比べました。
お互いに成長?失礼!
かな?
テルテル
http://photo-osaka.cocolog-nifty.com/blog/
M15って80倍でこれなんですね!
どおりで300mmではほとんど分からなかった訳です。

こちらでは天頂から西側の空は明るすぎるので
既に今シーズンは厳しいかな、と思ってる次第です。

くっしー
ひろぽんさん、こんばんわ。

良く晴れてくれれば、意外に光害地でも写ってくれるみたいです。
今回はピントが良く合ってたようで、像としてはなかなかの出来でした。
判る範囲で何でもお答えしますので、星雲星団の写真、頑張って下さいね。
楽しみにしています。
ひろぽん
こんにちは、くっしーさん。

三鷹のご自宅でもやはり、結構写るもの
なんですね。綺麗な点像になっていて赤
道儀とコンポジットの良さを感じますね。

星雲星団も画像処理も含め、ぼちぼちや
ってみようと思います。つまらないこと
をお聞きすると思いますが、色々とお教
えください。
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