くっしーの徒然日記

GPE再OH、、、が、、

SP赤道儀の追尾がうまく行かないので、一度オーバーホール(以下OH)をしたいのだが、前回のOHをした後、ちょっとトラブルでそのままになっていたGPE赤道儀をその前にちゃんと調整して代わりに使えるようにしてからSPをいじりたいと考えた。

と言う事で、3月3日の日曜日にGPE赤道儀の再OHを、重い腰を上げてやってみる事にした。一応、前回OH後のトラブルの後、簡単に調整はしてあるので、動くのは動くのだが、OH時に、赤経軸のスリップリングが無かった様な気がしたので、もう一度確認して、本当になければ、部品だけの供給は無いだろうから、修理でメーカOHへ。入っていれば、先日、カスタマサポートに頂いた情報に沿ってバックラッシュ調整の予定だ。


と言う事で、先ずは赤経だけバラしてスリップリングの有無を確認してみた。


するとちゃんと赤経軸にも赤緯軸と同じく3枚のスリップリングが入っていた。な~んだ、前回バラした時に忘れていただけのようだ。ちゃんとスリップリングの裏にも表にも自分で塗ったモリブデングリスが塗布されている。


これが入ってなければさっさとメーカーへOHと思っていたのにちょっと当てが外れた。

仕方がないので、貰った写真の説明を読んで見る。CSからもらった説明に書かれていたのは、ウオームギア軸の軸受けの調整方法、ウオームギアとウオームホイルのバックラッシュの調整方法で、あとたわみ等でバックラッシュが変わるので要注意的な箇所が2カ所ほど有り、その説明が書かれていた。(転載及び2次利用禁止なので、頂いた説明付き画像ファイルを直接貼れ無いので、この程度の説明で済みません。)

今回、ウオームギアの軸受けの部分は、特に問題なさそうなので、前回同様ばらさない。
従って、書かれている説明で、私が知らなかった手順は、ウオームギアのブラケットを締めた状態で、押しねじ引きねじでバックラッシュを調整した後ブラケットのねじを軽くゆるめて又締め直し歪みを取る。その作業を数回繰り返してバックラッシュを詰めると言う点と、方向によるバックラッシュの変化の説明の部分だった。


と言う事で、一旦バラした赤経周りのグリスを一度拭き取って、シリコングリスを塗りつけ元通りに組み付けて、上の調整方法でウオームギアの辺りを調整していた。

この時、時々赤経軸を回してみてスムーズに回る事を常に確認しながら作業を進めていた。

がしかし!なぜか赤経軸が、噛み込んだのか、途中から引っかかって回らなくなった!なんじゃこりゃ?!一度調整中のウオームギアを外して、回してみると動くようになった。

何かこれつけると軸にテンションかかるのかな?などと思いながらもう一度初めから調整しているとまた動かなくなった!ありゃ!なんだこりゃ!今度は調整中のウオームギアを外してもまだ回らない。


エンドナットを外せば回るかと、イモねじの位置を合わそうとするが回らないので、赤道儀を三脚につけ、赤緯体とバランスシャフトを付けて、息子に三脚を押さえてもらい、何とか力づくで少し回転させて、エンドナットのロックナットの位置を合わせて、イモねじを緩めて、エンドナットを外すが、赤経軸は相変わらず回らない。

ガレージからハンマーと木の板を持ってきて、エンドナット側から軽くたたいてみるが出てこない。あんまり強くやると赤経軸が変形するといけない。残る手としては、赤緯体の代わりに厚いアルミプレートをねじ止めして叩くという手も考えられるが、その後の調整も考えると一気にテンションが下がったので、これ以上の作業をあきらめた。

と言う事で、GPE赤道儀は、噛み込み分離とOHの為メーカへ送付した。なんだかな~!こんな事なら初めっからOHに出せば良かったかな、、、赤道儀って、有る程度組めばそこそこ動くけど、ちゃんと写真撮影に使えるようにバックラッシュ最小に調整するには、何となく文書化されてないコツみたいなのが有って、ちょっと職人的技を要するってイメージが最初からあったので、あまり乗り気じゃなかったんだよな、、、、

2013.3.3(3/19)

コメント一覧

くっしー
シュミットさん
ビクセンのカスタマーサポートから送られてきた説明書きの資料ですが、知ってるよって内容と、ああ、そうなの?って内容が半々ぐらいでした。あまり数値的な事は書かれていないので、お役に立つかどうか判りませんが、一応お送りしますね。
私のGPEは、結局、かじってしまった赤経軸の部分は、部品が変形しているとの事で、極軸と極軸体は交換になってしまいました。OHは通常1.3万位とCSから言われていましたが、追加の不足部品(高度目盛りやカバー類)1.3千円分を含めて1.7万程の修理代でした。極軸と極軸体での増加分が2.7千円しかUPしないのはかなり安い気がしました。
シュミット
電球さんの記事を読んでくっしーさんがGPやSP赤道儀のOHをされていることを知りました。
私も自宅は同じ赤道儀を使っていますので大変恐縮ですが資料をお送りいただけませんでしょうか。
自己流でなく一度じっくりと調整してみたいと思います。
くっしー
kameさん

まあ、どちらも古くて整備のイマイチの機材のレビューですから当てになるかどうか(汗)
SPのアリミゾ化は、私は適当にアルミ材を四角く切り出して使いましたが、赤緯軸の丸い穴にすっぽり入ってねじ止めできる奴も売ってるんですね。確かアストロオヤジさんのブログで見ましたが、旧ブログなのでもう見ることが出来ませんが、、、、その記事を見て、あの丸い所に入る大きさに作れば少し重心が下がったのにと思った記憶があります。
kame
なるほど。
実はボルト留めが面倒で、、、
今のSPをアリミゾ化するか、GP買うか検討中なのです。

めったに使わないのですが、以前に勢いで2軸モーターとコントローラーを買ってしまったので、こちらも使えるようにしておきたいなぁ・・・と。

レビューを参考に検討させていただきます。

ありがとうございます。m(--)m
くっしー
kameさん、こんばんわ。

SPとGPの使用感ですが、SPに切り替えたのは初秋でしたので、初めは割としっかり追尾できていたのですが、寒くなってくると動きが渋くてバランスが上手く取れないせいか滑りと思われる追尾エラー続出で苦労しました。今、SPはクラッチを外したのでずいぶん良くなりましたが、、、、
比べてみての感じは、SPは調子の良いときはエラーも少なく良いんですが、悪いときはさっぱり駄目で、GPの方は常に同じぐらいの感じ(5~7割位)で使えていたような気がします。
GPは、割と安定してそこそこ。SPは、上手く使えれば、調子がよいが、割と気むずかしい感じと言った印象です。SPはクラッチを外したので、もう少し安定しているかも知れませんが、、、GPは厳寒期にクラッチ付きでもそれ程成績が変わらなかったような、、、
kame
をを!
GP赤道儀復活ですか!
追尾精度が回復して、コンポジットの枚数も増やせそうですね。(^^
楽しみです。

ところでくっしーさんのこれまでの感想としては、SP赤道儀と比べてGP赤道儀の精度、どうでしょうか?

使えそうならサブに一つ持っていてもいいかな・・・
と検討中でして(^^;

是非教えて下さい。
くっしー
電球さん、こんにちは。

了解です。家に帰ったらCSから送られてきた資料(写真に説明が入った物)をメールでお送りしますね。あんまり大したことは書かれていないんですが、多少は参考になるかも知れません。本当は、『**は回転トルクが2kg・cm±0.3kgになるように調整する』とか『バックラッシュ量は、0.05mm~0.15mmの間に調整する』とか、車の修理解説書のようにしっかりと数値化された物があればベストなんですけど、そこまでは書かれていませんので、あまり多くは期待しないで下さいね。
電球
GPE赤道儀も調整済みでお持ちだったんですね。
私のSP赤道儀も自分でグリスアップだけはしましたが、バックラッシュ調整はして居ません。
今回の記事のウォームギアの調整資料が有りましたら(ネジ位置とか、どの程度がベストとか)ご教授願えませんでしょうか?
特に今回赤経1モーター取り付け時に、16倍速で逆転させると逆転する迄のタイムラグが有りました。(汗)
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