kyon's日誌

つれづれに・・・

「つまをめとらば」

2018年06月26日 | 日記

今朝の寒いこと!(怒)・・・ひゃぁぁ・・・という位・・
何故に・・それでも最高気温が30度予報・・・ええええ~、10度の落差かい・・
昨日は全国的な猛暑だったらしく、秋田だけは静か~に低空飛行の気温で・・・こんな風に気温の高低が激しくて体調が狂いがちだわなぁ・・・冬眠に入る前の熊のような気分・・・って、どんな気分か自分で説明できな~い(笑)

さて、

「つまをめとらば」(青山文平・著)を直木賞を取った日から一年以上も過ぎてやっと文庫本を手に入れ読めた~・・・のだ(笑)
短文集だったんだねぇ・・こんな直木賞もあるんだぁ・・・と、ちょっと面食らった。
直木賞を取ったという時には氏の別の文庫「伊賀の残光」を読んでた(笑)どっちがどっちという事もないだろうが、ワタシは最初に読んだ「伊賀の残光」の方が良かったかな・・・淡々とした文章がとても良かった。読みやすかったというのはあるかもしれないが、優れた技を持ちながら、気負うことなく淡々と生きてる主人公にも好感が持てたしね・・・

平凡であるとか、穏やかで安らかな生活であるというのは多忙な人には憧れで、一種、ぬるま湯の中に浸ってる気分で、いつまでもそこに浸っていれば安全で静かで緩やかで・・・長くそうして居たい気持ちも誘うし、波風は立たぬ方がいいのだと常思っているのものだから、尚更なのだが、それでも長くなると何か物足りなくなる・・・
何かを生み出す力や発想は、ある意味、常に頭の中もセカセカと動き回っている時にこそ、ある時ひょいと生まれて来るものでもあるのだと・・・「つまをめとらば」で確認した感じがしたね。
不平や不満、愚痴、ストレスは制作するとか何かを生み出そうとする意欲のある人には必要なアイテムなのかもしれない。

ぬるま湯はそうなると・・・憧れ以上であってはならないということになるかなぁ・・・人の営みは厄介なものだねぇ・・・(苦笑)
短文集ではあるが、其々の持ち味があったね・・・小説というと、つい、大きなドラマチックさを期待してしまうが、武士の終わり頃の時代ではこんな世界もある、人の世の無常も感じつつ(苦笑)・・・・今を生きるワタシにも通じる・・・そこに添える読み手になれる・・・という面は氏の文章の特異性なのかもしれない。

コメント (4)
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