kyon's日誌

つれづれに・・・

久々の映画に・・・

2018年06月05日 | 日記

一昨日は30度の夏日・・・昨日は29度・・今日は?ん~・・・今日もお暑くなりそうな・・・
朝は涼しいのになぁ・・・というか、肌寒い感じがする・・・必然と朝から半袖は着れない。必ず長袖を羽織る。う~・・・我が家は午前中は寒い家なんだわねぇ・・(苦笑)

先だって久々に無料映画をPCで見たのが心に残っている。
中国映画で、題名が「推手」というから、こりゃ太極拳のお話かと楽しみに見たが・・・見てるとう~ん・・・と、首をひねりながら(笑)中々その「推手」という場面にならない訳ですよ・・・(苦笑)

物語は中国からアメリカに住む息子夫婦に引き取られた息子の父上・・・つまり、息子はアメリカ人と結婚して子供が居る・・・ところが、マイペースのお爺さんとアメリカ人の嫁とはうまくいかない訳ですね・・
爺さんは朝から太極拳をし、鍛錬を淡々とこなす自分の生活リズムを崩さない・・・息子はIT企業に就職して仕事に出掛けてる・・・家で小説を書きPCに向かう嫁は、言葉が通じないので、どこかしら目の中に爺さんの行動がまとわりついて気になり集中できない・・・イライラが募る・・・そういう場面から入る。

アメリカ人として生活を確保している息子夫婦と同居したが、何処かしら爺さんにも鬱々としたものがあり、家族として成り立たないすれ違いや世代の違いという違和感もある。が、息子は父を尊敬し思いやっている。
爺さんは普段、カルチャーセンターなどで太極拳の講師をしたりしているが、そこでふとしたきっかけで料理教室の講師と出会う。同じ言葉で通じ合うものを感じるがその夫人もアメリカに住む娘夫婦との違和感を持っていることを知る。

そこから話は展開し、爺さんはついに一人で生きたいとアパートを借り働きだすが、慣れない皿洗いの仕事がのろい事で店主と言い争い、それが元で警察沙汰にまでなりTVのニュースにまで出る・・・云々。

何だか身につまされる話である・・・退屈を覚える人も居ようが、ワタシには都会に働きに行った子供に老いて引き取られる老人の暮らし方、意識の持ち方に通じるきがして。最初は高をくくって見るともなくぼんやり見ていたが、これは何処の国でも当てはまることなのだと思え、段々目が離せなくなり、最後まで見てしまった。

最後は実は「推手」の名人だった爺さんが中国人街で自立し、生活を取り戻し、息子夫婦は家を買い直し、爺さんが時折訪ねて行けるようになり、あれほどイラついていた嫁も理解が進み・・・と、まぁ別居することでとりあえずハッピーエンドとなるが・・・
「推手」というのは、相手が居て出来る拳種である。互いにリラックスして対で行うが、相手の体内や状態がどのような動きか分る・・・という事は、自分の状態も相手に分る。優れた名手なら、相手の滞っている部分を治すことも可能な位に奥が深い。題名の意味が少し分かったのであった。

そう言えば、近頃、「終わった人」(原作・内館牧子)なる映画が出来上がったらしいが、老後をいかに生きるか、老人となっても人としてのプライドが無くなる訳ではない、それを若い人がどの程度受け入れ理解していくのか・・・互いに良い方向で暮らせる共存が如何にすれば出来るか・・・・これは日本の現在の課題でもあり、大国中国の現在の大きな課題にもなっている現実なのだろう・・・
年をとっても生きている実感を持つ、何かしら楽しみ事を持つ、動けたり考えたり出来る、人としての生活感・・・それは現代病のような課題なのだろうねぇ・・・さてさて・・・・・
見ようによってはつまらぬ映画かもしれなかったが、ワタシの中では心に残る一作だった・・・

コメント (6)
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