追伸


追伸
前略
春まだ浅い今日このごろですが
如何お過ごしでしょうか?
私といえば
先々週、腰を痛め
ようやく回復しつつあって
先日、河津桜を見に行きました。
あれだけ綺麗に咲いていた河津桜も
週末の雨で花びらが落ち
あたり一面がピンクの絨毯で
それはそれでまた綺麗でした。
時間というのは時に残酷で
桜を散らせ、
人の心を変え、
姿を変えたりするのものだと
桜を眺め思いました。
ただ、河津桜は散って行くけれど
私たちのお喋りには花が咲き
気の合う人たちと美味しものを食べて
あっという間に一日が終わりました。
いつまでも変わらないものなどない。
常に時間と一緒に流れて消えていく。
そうわかっているのですが、
あの時と今も変わらず
私の頭の中にあって
消えることができないのは
何故でしょうか?
と、
そんなことを聞いても
私にわからないのに、
あなたにわかるわけないですね、、、
人生は疑問の連続。
わかっているのは
誰かに助けてもらったことや
あなたの存在に支えられたことを
誰かに返していく。
愚人の私は
徳を積むことしかないということです。
浅春の折、どうぞご自愛専一に
かしこ
人は出来る事と出来ない事がある
その中の一つが
過去にも未来にも行けないことだ
あの日あの時、こうしていれば、、、
と、後悔ばかり重ねる私が
今できること
これからできること
なんだろうなぁ、、
こんな、ちっぽけな私にもできること?
毎日余裕ある生活は送ってない
余裕なんてないのに、
募金なんて出来ない
例え、そんな思いがあったとしても
世界からみたら
私はまだ裕福なのかも知れない
ニュース映像の異国、
小さなあの女の子を見て
心が痛くなる
敢えて義援金や募金をしたと人に言えば
偽善者と思われるので
不言実行するのもよし
偽善者と思われてもいい
何もしないより何かしたほうがいい
その行動に触発され
誰かが行動を起こしてくれるかもしれない
役立たずのこの私に、
同じ空の下に居る誰かの役に立つことが
少しでも出来ればいい
想いが、届きますように
前略、お元気ですか?
と、
その続きを書いては消し
また書いては消している。
言葉が繋がらないのは
たぶん、本当のことを相手に
伝えようとしているからなのかも知れない。
人は心にある思いを言葉にして文字にして伝達することができる。
なのに言葉にしないのは、
その一言で相手に嫌われるのではないかと呑みこんでしまう
以心伝心
あの人に届くといいのに。