明け方、会社へ向かっていると
少し明るくなった空に、
白く透き通った月が浮かんでいた。
朝になっても空に残るこの月は
前の夜、姿を見せてくれるのが遅くて
なかなか姿を見せないことから
居待月と言われてるらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/20/724606edb67f427664f97ff69b1f3518.jpg?1711460464)
菜の花や月は東に日は西に
蕪村
彼が見た月は、
何という名前の月だったのだろうか?
そんな月も
先日からの菜種梅雨で
見ることができない。
先日からの菜種梅雨で
見ることができない。
そういえば、
あの日の前日は雨が降っていた。
あの日の前日は雨が降っていた。
今の私が思い浮かべているあの日は
都合よく篩にかけられた思い出で
もしかしたら、
全て虚像なのかも知れない。
でも、あの日があったから
確かに今がある。
その事実は変えられないのに
少しづつ、少しづつ、
思い出が遠くなって
形を変えていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/3c/135c7660e0000f530032e02cc20e5e63.jpg?1711460569)