Revive

 

今日も陽が落ちていくのでした

2020-05-27 18:50:00 | 日記





なぁ、
君は種田って男を知ってるか?

放浪の俳人、種田山頭火だよ。



彼は、いま君が立っている場所で
君と同じように僕を見上げていたのさ。


いつのことかって?
ついさっきのこと。
確か88年前頃だったかなぁ?


なぁ、
そんなに驚くことないさ。
僕はこの世に生を受けて
もう1000年くらいだから
88年なんて、ついさっきの事なのさ。




なぁ、
僕は今まで数え切れない
沢山の人を見てきた。


僕を見て手を合わせたり、
願い事を唱えたり、
涙ぐむ者や憂い顔をした者
中には君のように
しけた顔をした者も居たなぁ


なあ、
しけた顔の君はいくつだい?


へぇー、
僕からすれば、まだまだ子供で青いな。

人の寿命がいくつかは知らないが、
そんなしけた顔をしていないで
枯れる前に、やりたい事をして
人生楽しまなきゃな




おや?
よく見ると君、
枯れかかってる?笑








そんなクスノキの声が聞こえるようでした。









時というのは、
いつどんな時も

誰もがみな
同じ感覚で1秒1秒が過ぎていく。


なのに楽しい時間というのは
何故短く感じるのだろう?

悲しい、辛い時間というのは
何故長く感じるのだろう?



しかし、
辛く悲しい時間が長ければ長いほど
いつか訪れる
喜びは言い表せないほどで


幸せが私を包み込む




心から笑えますように

2020-05-21 20:24:00 | 日記


ふと思い出したように
夜の海が見たくなった。

最近の私は、
運動らしい運動もしていないので
散歩がてら海まで歩いて行った。

遠くの工場夜景
潮の香りと波の音だけしか聞こえない海

防波堤に座って
それらを眺めていた

なのに
目の前に見えるもの
肌で感じるもの
香りや音さえ消えてしまって
私の頭の中に見えたのは

台風が去った後の街
駅ビルの中、角のカフェ
慌ただしく行き交う人々
窓から見えたあの景色


海を見に来たのに
見たのは、あの情景




あの日
美味しいはずの料理の味さえ
私は覚えていない

覚えているのは
あの街の横顔だけ


雨と僕の話

2020-05-09 18:47:00 | 日記
雨が降っている。
5月なのに、冷たい雨

辛いことがあった訳でもなく
苦しいことがあるわけでもない。

それなりに幸せなはずなのに

でも、雨の日は
心の中まで雨が降るようだ。




いつかは
この雨もあがって
そう言えば、こんな事もあったなぁと
思えるその日まで
今は雨音だけを
静かに聞いておこう







雨の交差点の奥に
もうすぐ君が見えなくなる
おまけのような愛しさで 呼び止めても
傘を叩く音で 届かないだろう



ついに呆れられるまで
直らないほど馬鹿なのに
君に嫌われた後で
僕は僕を好きでいられるほど
阿呆じゃなかった

雲間に隠した願い

2020-05-07 20:35:00 | 日記




もう会えないかもしれない。



そんな思いが心にあっても

あの日あの時から
私は
あなたの事が
忘れられず、諦めることができず、


居ないと分かっていて
いつもあなたを探していました。





それは

偶然でもなく、
あなたに巡りあえたのは
奇跡なのかもしれない



雲ひとつない昼下がり

いつも下ばかり向いて
歩いていたせいか
あなたを見つけることができました。






そう、あなたは

私が探していた
四葉のクローバー!






私にも
これを見たあなたにも


そして、
あの人に
幸せが訪れますように。