桜ひとひら

 

 

 

 

 

春の陽気に誘われ

桜を見に行った。

 

と、言っても

お昼休みの1時間足らず。

 

 

 

 

桜を見上げていると

スーツ姿の男性2人が、

私の隣を歩いて通り過ぎる。

 

 

 

彼らの

会話の一部が私の耳に入る。

 

 

 

 

｢〇〇は石頭だからなぁ｣

｢石は石でも奴は軽石。脳みそスカスカだよな｣

｢上手いこと言うな(笑)｣

｢だから奥さんにも逃げられるんだよ(笑)｣

 

 

 

 

なんだか

桜を見て心が和らいでいたのに

人の陰口を耳にして、

心がすさんでくる。

 

 

 

 

油断してるとあっという間に

散ってしまう儚き桜。

 

 

人生如夢

 

 

人の人生も桜のように儚い。

短いからこそ一生懸命に

生きなければいけない。

そして悔いなく楽しまないと。

ねっ！

 

と、おばちゃんになって

思うようになりました(笑)

僕の中に君を創りあげた

夢を見た。

 

このまま目が覚めなければいいのに。

と思えるようなそんな夢。

 

 

 

そう思っていたら、

真夜中に目が覚めた。

 

 

 

続きが見たいと

身体を丸くして

布団へ潜りこみ再び眠りにつく。

 

 

夢には続きがないと思っていたのに

続きを見ることが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

景観の美しい場所。

目の前には水平線が果てなく続く海。

 

私の隣に居た人は、

何も言わず

その美しい海だけを見ている。

 

 

私は、

その横顔と

その瞳にうつる

果て無く続く青い海を見ていて

また目が覚めた。