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淡い月に見とれてしまうから

2024-03-27 08:53:09 | 日記

明け方、会社へ向かっていると
少し明るくなった空に、
白く透き通った月が浮かんでいた。

 

朝になっても空に残るこの月は
前の夜、姿を見せてくれるのが遅くて
なかなか姿を見せないことから
居待月と言われてるらしい。

 

 

菜の花や月は東に日は西に
蕪村

彼が見た月は、
何という名前の月だったのだろうか?

 
そんな月も
先日からの菜種梅雨で
見ることができない。
 
 
 
そういえば、
あの日の前日は雨が降っていた。

今の私が思い浮かべているあの日は
都合よく篩にかけられた思い出で
もしかしたら、
全て虚像なのかも知れない。

 

でも、あの日があったから
確かに今がある。

 

その事実は変えられないのに
少しづつ、少しづつ、
思い出が遠くなって
形を変えていく。

 

 



 

 

 

 


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