ジョージィのおとなりさんたち

【個人史】「人生って、とっても楽しいもの」
そんな風に感じている今日この頃。Blogでメモっておきたい。

日記:都会のセミ (後)

2007年08月26日 22時04分20秒 | Weblog
[個人史]: 日記 晩夏 セミ

<再び指に乗せて..>
たった一匹だけで 空しく 蛍光灯に向かって飛び続けるセミ の姿を追っていたときだった。

台所の窓の方に落ちたので 探してみると 垂れかけたスダレの上を昇っていた。
セミの目の前に人差し指を差し出すと 指にしがみついてきたので、 そのまま再び木カブのところへ持って行った。

木カブに降ろそうとした時 セミは明らかに 木カブを嫌って 木カブから遠い方へと移動した。 同時に私の手は 木カブの冷気 を感じた。 次に 前回同様 雨戸の木枠にセミを運ぶと 日中に蓄熱していた木枠にセミは自分から移って行った。

<奇行の原因>
なるほど セミは より温度の高いところに留まりたいらしい。
だから玄関先の冷たいコンクリートを避けて 蓄熱した蛍光灯に止まろうとして失敗を繰り返していたのだ。 台所のスダレよりも 私の指が高温だったから自分から移って来て、 手よりも低温の木カブからは遠ざかろうとした。

セミの奇行が 異常な温暖化にあることは間違いがない。 夜になっても大気は冷えず セミの生態を活性化させ続け、 日中に蓄熱したままの ”より高温な場所” へと誘われ続ける。

<食物連鎖はどう現れる?>
セミの大繁殖は 必ず別な生態をも大繁殖させている事だろう。 朝には2つあったセミの死骸は 昼には跡形もなく消えていた。

(記)

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日記:都会のセミ (中)

2007年08月26日 21時29分57秒 | Weblog
[個人史]: 日記 晩夏 セミ

<一夜明けて..>
数日前に見たセミ の経験で、 セミの生態に興味を持った。 昨夜の記事 は、再びセミが 大きな羽音を立てながら何度も何度もぶつかる音が聞こえてきた事にある。

<蛾ではあるまいし..>
何にぶつかっているのか? と、 玄関から出てセミを探した。 どうやら玄関前のコンクリートの上には落ちてはいないようだ。
しばらく待つと、 「ジジジジ」 と羽音を立ててセミが飛び出したかと思うと、何度も蛍光灯にぶつかっては壁や物陰に落ちていく。 その様子は 夏の夜の蛾そのままだ。

夜のセミを見ていると、 チカラ尽いては 落ち、 しばらく休んで 再び蛍光灯に向かって飛び進む。 この空しい行動は 異常な暑さの故の 奇行ではないか? と感じた。

(続)

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日記:都会のセミ (前)

2007年08月26日 01時27分45秒 | Weblog
[個人史]: 日記 晩夏 セミ

数日前までは30度C以上の強烈な暑さが続いたかと思うと、 今夜はすでに秋の涼しさである。 遠くから聞こえる 鈴虫やコオロギなど 秋の虫の音が良く似合う。

そんな中で 夜も遅いというのに セミが命の終りを目前に 鳴き、飛び回っては ぶつかって床でバタツク音も聞こえている。

<数日前..>
先日も急に静かになった後、 買い物のため外に出てみると 玄関先のコンクリートの床に ハラを上にしてセミが転がっていた。 「僅か数日の命か..」と哀れに思い 人差し指の背でセミのハラを押した。
するとセミは強く私の指にしがみついてきた。 「おっ、まだ生きていたか」 と何か木か植物の上を死に場所にして貰おうと、 指にとまらせたまま近所の木株(きかぶ)のところまで進んだ。

<木カブは嫌い?>
木株の上にセミの乗った指を置いたが 蝉は微動だにしない。 「移れ!」とばかりに 木カブに押しつけると 強く鳴いて嫌がって居る様子だ。 仕方がないので、別な木製品を探した。 ちょうど古い雨戸用の 木枠があったので 指を添えると 蝉は自分から移っていった。 セミの背中をさすってやったが 特に警戒する様子もない。

<セミの本能>
私はそのまま買い物に向かったが、 数10分後、帰ってくるとセミの姿がない。 また床に落ちたか? と探していると 一瞬セミが鳴いたので 雨戸の木枠を昇って居る事を知った。 最初に見つけた時は 死んでいる と思ったのに、 短くとも強い生命力や とにかく上へ進もうとする姿には 感心した。 

途中で長い間休んだようだが、 1~2時間かけて 木枠の最上部まで上り詰め、最後に見たときは 木枠の上からぶら下がっていた。

そして翌朝、 結局セミはコンクリートの床にハラを上にして死んでいた。
いのちと生き死には仕方がないが、 最後の死に場所が コンクリートやアスファルトの上なのが なにか哀れである。

(続)

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