多少なりとも「演奏活動」というものをするようになりました。その上で大事にしていることは「自分の演奏を客観的に判断できる耳」を持つことです。
音大生は定期的にレッスンがあり、先生方からアドバイスや指摘を受けることが出来ます。(そうなると「先生」という立場の大変さ、大事さ、ということに繋がってきますが、それはまたそのうちに。)
しかし、大学を出てしまうと、自分からお願いしない限りレッスンを受けるということはなくなるのが普通です。もちろん、自分で創り上げていくことも大事です。でも、それだけではどうしても偏りがあったり、おかしなことになっても気付かないまま人前に出してしまう。最初は自分でも違和感を持つかもしれない…でも、それが続いていくうちに麻痺してしまうんですよね、人って。自分に甘い生き物だから(笑)
リヒテルがレヴィンに(ショパンのエチュード)教えを受けようとしたことは有名ですね。ホロヴィッツがラフマニノフにアドバイスをもらっていたこと、奥さんに叩かれまくっていたこと(笑)遡れば際限がないですね。昔の多くの有名なピアニストはリストに。そのリストはツェルニーに。ツェルニーはベートーヴェンに習いました。
つまり、どれだけ素晴らしいピアニストたちでも常に先人たちから教えを受けていました。あんな人達ですら、です。
社会人になれば勉強できる時間は圧倒的に減ります。生活するのが大変でレッスンなんて受ける気にもならないかもしれません。それでも我々はレッスンをする立場、演奏を人にお聴かせする立場。ならば勉強するのは当たり前ではないでしょうか?
今私はありがたいことに、音楽について定期的にレッスンしてくださる先生が3人おります。いつも厳しいです。なんでお金払ってこんなにボロボロにならなきゃいけないんだろう?と毎回思います(笑)ですが、先生方は「こうしなさい」とは言いません。私の考えを尊重した上でアドバイスを送ってくださいます。そのおかげで私は自分の考えに頼っただけのものにならずにすんでいます。
「気持ちを込める」ことは大切なことかもしれません。しかし、その「気持ち」とはなんなのか?今一度考えてみてはどうでしょうか?「自分の演奏を客観的に聴く」というのはとても難しいです。録音して聴くことは有効かもしれませんが、それでもやはり自分の音を自分で聴いて厳しく判断するというのは難しいです。
これは演奏者にとって最後までのテーマなのかもしれませんね。ここで自分に甘くなればそれまでです。
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じゃバイバイ(^_^)/
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