クラヴィコードを習い始めて4年になるでしょうか。この1年でようやくインヴェンションの1番をレッスンしていただいてます。1年経ってもまだ半分までしかいけません。難しさのひとつに指遣いの問題があります。なるべく親指を使わないということです。親指は関節が1つ少ない(という言い方は語弊があるけど)ため、なるべく使わなかったとのこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/8b/ead4cf5193e9e94c30b5aedd7cc8a1f2.jpg?1644571746)
どうでしょうか?そっくりですよね。
親指は他の指に比べたしかに短く違った形をしていますね。そのため、異質な音が出やすいというのが問題のようです。とはいえバッハの息子は自分の著書の中で「父は例外的によく親指を使っていた」と書いています。
インヴェンションの1番でしたら
ド-レ-ミ-ファ-レ-ミ-ド-ソ
というフレーズを
2-3-4-5-3-4-2-5
という指で弾く、ということです。
ブクステフーデのトッカータに
ソ-ラ-シ-ド-レ-ミ-ファ-ソ-ラ-シ-ド
という音階が出てきます。これは
3-4-3-4-3-4-3-4-3-4-4
のように弾きます。
そうすると何が変わるのか。もちろんフレージングが変わりますね。しかし、それ以上に演奏者の息が変わるように思います。
ウィリアム・バードの「女王のアルマン」をなるべくそのような指遣いで演奏しましたので、よろしければどうぞ。
さて、なぜ指遣いについて触れたのか。それはその後全く無視された訳では無いから、です。
有名なのはショパンの練習曲Op.10-2。
3-4-5での半音階が本当に大変ですよね。私は二度と弾きたくない(笑)
さて、ショパン自身が書いた指遣いを見てみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/8b/ead4cf5193e9e94c30b5aedd7cc8a1f2.jpg?1644571746)
どうでしょうか?そっくりですよね。
これはあえて和声を足すことによって指を強制的に歴史的指遣いにさせようというわけです。たったこれだけで超絶技巧ですよね(笑)バッハ好きであったショパン。後期の作品にはバロック音楽から多くの影響を受けていたのが分かります。
本当に音を並べただけ、という演奏が多い今日、もう一度ショパンを見直したいと思う瞬間が多々ありますが、そもそも私はショパン弾かないんだった←
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じゃバイバイ(^_^)/
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