大内暢仁のピアノによる生き物音楽大辞典、無事終演しました。
おかげさまでほぼ満席となり、お客様だけでなく演者も大爆笑のコンサートとなりました。
約1年半ぶりのソロコンサートでした。バロック音楽だけでまとめたコンサートでしたが、久しぶりのソロがまさかこんな内容になるとは…思ってました(笑)というより、1年半前にはすでに頭にあった企画でした。単純にこのふざけたチラシを作りたかった、というのが発端ですが、プログラムを考えていくとヴァイオリンも入れたい…お、歌も入れたい!となり、ヴァイオリンの加藤綾子、ソプラノの東城里奈に協力してもらい実現しました。
内容的には子供向け、しかし蓋を開ければマニアックといういかにも私らしい中身だったと思いますが、老若男女問わず楽しめることを目標にしました。ギリシア神話の世界から古代ローマ、ギリシア語とラテン語から音楽の結び付き、プラトンやヘロドトスが話に出てきました。結局行き着くのはそんなところなんですね。
しかしながら親しみやすさは失いたくなかったので、各動物についての3択クイズを用意しました。正直驚いたのですが、子供だけでなく大人のお客様もイキイキと手を挙げてくださったのです。嬉しい誤算でした。また、小さなお子様も来てくださったのですが、やはりヴァイオリンや歌が入ったことにより、飽きずに最後まで聴いてくださいました。
ブルグミュラーなんかも演奏しましたが、ワイルド編曲の4羽の白鳥の踊りや、シフラ編曲の熊蜂の飛行、ゴットシャルクのタランテラなど超絶コンサートになっていました(笑)演奏だけならいいのですが、合間のお話では少し息切れをしてしまいました。中でもヴォルフの「少年とみつばち」(歌)、フランソワ・シューベルトの「みつばち」(ヴァイオリン)、リムスキーコルサコフ/シフラ編曲の「熊蜂の飛行」(ピアノ)は「羽音」を作曲者によってどのように違うかという聴き比べが面白かったのではないかな、と個人的に思っています。
「修辞法」というと大それたように思われがちですが、このように小さなことから触れるというのが本当に入り口となるのではないかな?という思いが強かったりします。違った音楽の楽しみ方が出来たら幸いです。
そして、ゲスト出演してくれた2人には本当に感謝でいっぱいです。ずっとやりたかった曲を自分がファンである奏者に演奏してもらえるというのは幸せです。また演奏したい曲ばかりです。
さて、うっすら考えていたことですが、かなり好評でしたので本格的にシリーズ化しようと思います。コンサートの最後にお話しましたが、植物シリーズ、国シリーズを考えています。国歌を基にした曲や民謡をテーマにした曲なんかでまとめようと思ってますね。
その前にブクステフーデ、パッヘルベル、バッハを中心としたコンサートを考えていますので、そちらが先になりそうです。
そちらもどうぞ聴きに来てください。
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