こんにちは
昨日のお昼はSUSIこと宮川静代さんにお誘いいただいて、ガルロチでアントニオ・カナーレスのフラメンコを観てきました。
SUSIがすごく早くから予約をしてくれていたので、最前列ど真ん中という超スペシャル席。
鈴木敬子さんとの舞台でパレハや敬子さんのソロも楽しめましたが、
カナーレスのシギリージャは凄かった!!!
深~い底からどんどん近づいてくる地響きのようなタパオの後、地球の真ん中に刺さるような強い強いジャマーダ。
全身が心臓なんだか全身が顔なんだか、何とも言えない静と動&生と死が表現される中で、彼にしかない存在感で踊る1歌。
深すぎて、歌ぶりが始まってすぐに涙がこぼれました。
”すごい!!! シギリージャはこれだ!!!”と強く感じました。
しかし、このままでないのがカナーレス。
エスコビージャではシギリージャのコンパスを自由に操り、シギリージャの中にあるキラキラした輝きを楽しんでいて
笑顔もこぼれていました
私だってすっごく笑っちゃいました。
そして後ろを向いて止まり、振り返って歌ぶりが始まったらまた彼はもう泣いていた。。。。。。
最後は強いマチョがくるのではなく、全身が人間の身体じゃたりなくなったような表現になり、
”このまま空中に浮くんじゃないか???”と私は床を見ちゃいましたが、ギリギリ人間技の中でさっていきました。
こんなに強烈なのに全然不自然じゃなくて、つくりものじゃなくて、彼のシギリージャでしかなかったです。
でももう感情は人間を超えていて、教祖様みたいな圧倒的な存在感でした。
シギリージャはいろんな説がありますが、Seguir=続くにもじられたとも聞いたことがあります。
カナーレスのシギリージャにはそれが感じられました。
1曲で彼の生命のすべてが感じられ、生き方が感じられ、フラメンコがもつリアルなドラマがありました。
私は今週末舞台がありますが、シギリージャを予定していなくて本当によかったです。
あんなシギリージャを体感した後に、どうやって歌ぶりで歩いたらいいのか、どうやってエスコビージャを足で語ればいいのか
立ち上がる前に迷ってしまいます。
でも、結局ソレアとガロティンは踊るので、自分の人生に1曲1曲を置き換えるフラメンコになれるように
昨日のシギリージャを覚えておきたいと思います。
新しいことを頑張って出そうとするよりも、自分の中にあるものを信じることが常に新鮮であり深さにつながると思いました。
いい席にお誘いいただいたSUSIに、とても感謝です。
こちらは舞台の後に、一緒に撮っていただいた貴重な1枚。
フラメンコは自尊心と愛だな~
★★★★★LAS FLORES MIAS★★★★★
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http://lfm.jp/
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