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フラメンコ踊り 振付&演出 プロデュース。ひぃ先生による東京都新宿村スタジオでのフラメンコ教室レポートやライブのご案内。

踊るお花劇場公演~第10回発表会~プログラム3ー1 中級クラス「ガロティン」

2022年09月17日 01時56分47秒 | 踊るお花劇場公演 第10回発表会

踊るお花劇場公演~第10回発表会~ プログラムご紹介

3-1 中級クラス「ガロティン」

※全プログラムを、少しずつプログラム順にご紹介していきます。

出演者一同、本番に向けて頑張っていますので、一緒に楽しみにしていただけたら幸いです。

こちらは、日曜13:30開講中の【中級クラス】受講者を対象とした演目です。

【中級クラス】と言っても、メンバーによっては上級レベルのフラメンコファンもいたり、教室初期の頃からのメンバーや、マイペースにフラメンコと連れ添う感じの空気もあったり、比較的自由なクラスです

レベルとしては、月曜19:30の次に難易度の高いクラスとなっています。

そして、今回の発表会の「エンタメ担当」の演目となっています

 

今回は、こちらの5名で【ガロティン】を踊ります。

一番最初に撮った写真が採用となる いろいろと慣れているメンバーです。

最初からこれだけ素敵に笑えれば、表現力も期待ができますね

 

そして【ガロティン】は4拍子の曲です。2拍子っぽくも聴こえます。

前半は「ガロティンどり」(と私は言っていますが)、タンゴよりゆっくりと大きくリズムを感じて、①2③4 ⑤6⑦ の⑦で止まります。

後半はタンゴになって、123④ 12③ の ③で止まる場合が多いです。

そして「アイ ガロティン、アイ ガロタン~」と代表的なメロディーがあり、一度聴くと覚えてしまうこのフレーズも魅力の一部となっています。

口説き歌の一つとも言われ、遊戯的で滑稽な要素をフラメンコにもたらした、リズミカルで陽気な曲です。

そして今回は、踊り手の希望で「ちょっとアダルディー」になっています

「preguntale a mi sombrero~」(私の帽子に聞いてごらん)という歌詞があるのですが、実際にもコルドベスというツバのある帽子を扱って踊りますので、歌詞に絡めて振付したりもしています。

このコルドベスという帽子は、春祭りのフェリアで馬車に乗る紳士淑女も被っていたりして、洒落気と品格も兼ね備えた帽子です。

ですから、コケティッシュでありながらも上品なことも大事な曲となっています

「口説き歌」としてとらえると、踊り手のキャラクターによって表現の仕方が楽しめます。

こちらは今回の「エンタメ枠」でもありますから、演出や構成は、一番凝っていると言っても間違いないと思います

チームワークの良さで、フォーメーションも細かく盛り込みました。

 

この曲の【見どころ】

いよいよ大詰めとなる3部の「はじまり はじまり~

「エンタメ枠」としてつくってきた群舞の美とフォーメーション

コルドベス(帽子)の扱いの様式(所作)の美しさと、帽子が喋っているようなバリエーション

ガロティンならではの優美な華やかさとエレガントさと共に放つ個性

つままれたようなぺディスコとタンゴになってからの自由なノリ

「自分が考えた振付を踊っている」喜び※タンゴの部分は各自が考えた振付を踊っています

みんなで集まって手作りした小物のアレンジ

強いだけではないサパテアード(足)の心地よい軽やかさ

口説き歌としてとらえて立つ、立ち姿

 

衣装:ナジャハウスさんからお借りします

大作です どうぞお楽しみください。

 

ガロティン 出演者

美穂ちゃん MIHO NIHONGI

由実子ちゃん  YUMIKO SAITOU(1-4のソロもお楽しみに)

有希ちゃん YUKI SHIBUYA

なぐえりちゃん ERIKO NAGUMO

かおりん KAORI SHIMIZU

 

私がノリノリで振付をしている時、みんなから「先生、お待ちください~」と何度か言われ、みんながパソを頭に入れるまで私はグミを食べていた・・・という時間もありました。

振付は全部オリジナルなので「難しかったら変えるからね」っていつも言うのですが、「すぐできるわけないだろ~」的なジャブが入る中、自分自身も気に入った振付となっています。

こちらは群舞用になっている振付部分も多いので、発表会後はソロで踊れるように各自が自分のガロティンにする作業のクラスをして、11月中旬くらいから【ロンデーニャ】にする予定です。

ガロティンってどこでも踊りやすいので、ソロに変換しておくといいよね

 

ということで、フラメンコの色々を深めたい方や、群舞の楽しみに参加したい方。

新しく仲間になりたいと思っていただける方は、お問い合わせください。

お問い合わせ | 東京都フラメンコ教室(新宿)新宿村スタジオで行う二村広美のフラメンコレッスン (lfm.jp)

 

長々とありがとうございました

 

さて、クラスの曲はバンベーラを残すところとなりました。

お楽しみにしてください


踊るお花劇場公演~第10回発表会~プログラム2-3 ミセスクラス「ソレア」

2022年09月17日 00時17分56秒 | 踊るお花劇場公演 第10回発表会

踊るお花劇場公演~第10回発表会~ プログラムご紹介

2-3 ミセスクラス「ソレア」

※全プログラムを、少しずつプログラム順にご紹介していきます。

出演者一同、本番に向けて頑張っていますので、一緒に楽しみにしていただけたら幸いです。

こちらは、木曜11:30開講中の【ミセスクラス】受講者を対象とした演目です。

【ミセスクラス】と言っても平日お昼が希望な方は歓迎しています。

レベルの目安は「経験者」とざっくりしていますので【クラベル(カーネーション)】というクラス名がありますが、実質は中級レベル寄りの技術がベースになっていると思います。

そして、カーネーションはスペインの国花です

 

今回は、こちらの4名で【ソレア】を踊ります。

【ソレア】は「フラメンコの母」とも呼ばれ、人生のあらゆる状況をに念を込め、孤独の真髄を歌い上げられている曲です。

ゆっくりと重厚なメロディーの中に、儚さや強さ、愛、孤独、情熱、怒り・・・様々な感情が歌われます。知れば知るほど深く、その魅力に魅了されながらも、私自身はソレアならではの怖さを感じることもあります。

難しい曲だと思います。技術だけでなく、心の準備が整わないと上ずってしまいます。

フラメンコを学ぶ上で重要な曲であることは間違いありません。

 

コンパス(リズム)は

歌ぶりやファルセータ 12③ 45⑥ 7⑧ 9⑩ 11⑫ 

エスコビージャは1からの3拍子が基本となり、ブレリアになっていきます。

ソレアのところは1から始まり、ゆっくりのところは「ドブレ(2拍で1つと感じる)」で、早くなるとシングル(普通に1拍が1)になっていきます。

ゆっくりだったり速くなったりするのも、この曲の魅力でもあり難関でもあります。

後半はブレリアのコンパスになり、情熱的なカンテが加わり、全てを出し切って終わることが多いです。

というか、「全てを出し切りたい」と思わせてくれる曲です。4人にも出し切って欲しいなぁ

 

今回ソレアを踊る皆さんは「私たちがソレアを踊れるなんて」と、振付が始まった時から今も、この曲に対する思いは同じフラメンコを学ぶ者として見習いたいところがいっぱいあります。

とっても熱心に、そしてひたむきにソレアと向き合おうとお稽古している姿は、本番でなくても何度も感動してきました。

ですから、振付はあえて「なるべくゆったりと」「出来る限りシンプル」「ソレアにしか見えないソレアになるように」と思いながら進めてきました。

難しいことに挑戦して個性や思いが薄れてしまうより(・・・って充分難しそうですが)ソレアが持つホールド感や懐の広さ、深さ、愛情、強さ・・・・・)4名の背中に【ソレア】という薔薇の花を背負ってもらえるように

強さを表現するのに、体幹や腕は大事ですが、ソレアの儚さや繊細な気持ちも表現してもらいたいので、指先や視線まで気にするようにしてお稽古してきました。

とにかく、大切に育ててきたこの【ソレア】を、お客様に見届けて欲しいと思っています。

 

この曲の【見どころ】

派手に踊らなくても音楽から感じられる「強さと深さ」

シンプルだからこそ滲み出る踊り手の繊細な気持ちと、指先や視線の美しさ

真向からソレアと向き合ってきた時間で得た、堂々と真っすぐ立つ立ち姿

歌を呼ぶ前の踊り手が発する「歌きて!!!」と心の中で叫ぶ、情熱的かつ説得力のある表現

カンテにこたえて踊る、心の解放間と求心力

ソレアならではのメロディーで踊る「エスコビージャ:足のパート」の音色

静と動のコントラストの中にある「ソレアにしかない一瞬の中の永遠」

自分のソレアを求めて、真摯に踊る踊り手の呼吸

ブレリアで最後の最後まで踊り上げる情熱

 

・・・大変な1曲です

衣装はナジャハウスさんからお借りします

 

ソレア 出演者

ベッキーさん KATURA BETSUKI 

由美子さん YUMIKO SUZUKI

あっこちゃん AKIKO MIYAZAKI

みかこちゃん MIKAKO AKUTSU

 

本当に今回のソレアは「どこででも踊れる」ように振付しました

みんなに、機会があればソロで踊って欲しいと思っています。

 

こちらのクラスは、発表会後に「このソレアを自分用に短くしてソロで踊ってみよう」クラスをして、それから新曲に入ります。

10月は曲の縮め方やアレンジを相談して、11月にはギターカンテさんを呼びたいと考えています。

新しい仲間も大歓迎です。お問い合わせください。

お問い合わせ | 東京都フラメンコ教室(新宿)新宿村スタジオで行う二村広美のフラメンコレッスン (lfm.jp)

 

長々とありがとうございました

 

2部までご紹介が終わりました クラスの課題曲はあと2曲です

完走めざします