歯科界は日進月歩...

名取市のライフタウン歯科クリニック 院長のひとりごと。。。

そう、事件は現場で起こってるんです!

2011-07-29 22:53:11 | お仕事
昨日は宮城県保険医協会主催の講演会に参加。

タイトルは、

大規模災害時の歯科医療救護活動における課題

講師は東北大学高齢者歯科治療部 T准教授。

実はT先生は大学時代のバドミントン部の後輩。

今回の最前線で活躍した人物です。

保険医協会の講習会は初参加。

というわけで近隣のO先生と南三陸町のM歯科衛生士と同行。


内容はというと、、、、

自分的には☆ひとつ。


確かにこの災害の悲惨さ、大学のやってきたことのすばらしさは認めます。

そして見えてきた問題点の集約もよく理解できました。


しかし、

大切なのはその先。

たしかに講演タイトルは”~課題”だけど、

それに対する解決策は???

もちろんすぐには答えは出ないのはわかってます。


でも、どう対処していくかのビジョンが欲しかった。

行政、歯科医師会、地域基幹病院、地元歯科医師などすべてが協力して対処していくことが不可欠。


それのとりまとめ=コーディネートはきとんとしたシステムができるまで”大学でやります!”

くらいの気概が欲しかった。


T君、もっと気迫を見せてくれ。

心から”叱咤”激励します。


それにひきかえ毎日現場を廻っているMさんの言葉は重かった。

心から出た叫び?、怒り?、落胆?


そう、T先生が奇しくも自分で言っていたとおり、

”事件は現場で起こっている”

その現場を知らずしては語れないでしょ。


もちろん大学とは言え限界はあるでしょう。

でも、この震災の経験を無駄にしてはいけない。

ピンチをチャンスにとまでは言いません。

せめて基本的なシステムはすぐに見直し対応するべきです。

だってもう4ヶ月以上たっているんですから・・・



Mさん、あなたの声は無駄になりません。

いや、われわれは決して聞き流してはいけない。



正直言ってものすごくフラストレーションがたまる講演会でした。