橋下市長の「慰安婦制度必要」発言に抗議の声を!よりの転載です。
■橋下市長は、5月13日朝の定例記者会見において、「銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命をかけて走っていくときに、精神的にも高ぶっている猛者集団をどこかで休息させてあげようと思ったら、「慰安婦」制度は必要なのは誰だってわかる」と、「慰安婦」制度が当時必要なものであったと主張しました。これは「慰安婦」被害者の受けた被害が、戦争遂行のために必要なものであった、兵士のために女性を性奴隷として略取監禁し、最前線まで引っ張り回すことが正当であった、とするとんでもない人権蹂躙、日本軍「慰安婦」制度正当化の主張です。この論理は、戦時中の日本政府・軍部の主張そのものです。
橋下市長は、この論理を現在の米軍にも適用し、「風俗業を活用すべきだ」と発言しました。これは、今後もアメリカの行う戦争において、「慰安所」を作ることを容認する発言で、許すことができません。
■さらに、橋下市長は「当時の歴史を調べたら、日本国軍だけでなく、いろんな軍で(「慰安婦」を)活用していた」と日本の加害行為を相対化することで、その責任を免罪する発言をしました。さらには、事実上、河野談話を否定し、安倍第一次内閣の「(強制の)証拠はない」論を繰り返しました。
そして極めて許せないのは「意に反して「慰安婦」になったのは戦争の悲劇の結果。戦争の責任は日本国にもある。「慰安婦」の方には優しい言葉をしっかりかけなければいけないし、優しい気持ちで接しなければいけない」という発言です。日本政府と軍の責任は棚上げにしておいて、上から目線で「優しい言葉」「優しい気持ち」とは何なんでしょうか。これほど、被害者をないがしろにし、尊厳を傷つける言葉はないのではないでようか。
◆朝の橋下発言
http://www.youtube.com/watch?v=zMjVAaZBb0Y
◆夕方の橋下発言
http://www.youtube.com/watch?v=gWc7wYC1NNM
■橋下市長の発言に対して、石原慎太郎共同代表は、「軍と売春はつきもので、歴史の原理みたいなものだ。それを踏まえて発言したと思う。彼はそんなに間違ったことは言っていない」と支持表明しました。松井大阪府知事も「橋下氏らしい発言だ。現実に(慰安婦が)あったということは、必要とされていたということだ」と同調しました。
橋下市長の発言は、「日本維新の会」全体の責任です。この発言を、これまでのようにマスコミによる「忘却」によって、何もなかったかのようにしてしまうことはできません。この発言と橋下市長の歴史観にこだわって、追及していきましょう。
■橋下市長に抗議の声を届けてください。
○大阪市HPから、「ご意見・ご要望」にアクセス
http://www.city.osaka.lg.jp/
○秘書部 総務担当 TEL 06-6208-7231 FAX 06-6202-6950
■大阪維新の会 大阪府議・市議に対して、橋下市長発言についてどう考えるか問うてください。大阪維新の会府議・市議の一覧です。ここからメールや電話等で考えを問うてください。
http://oneosaka.jp/member/
(ハンマー)