3/4朝日新聞朝刊に「落ちこぼれゼロ 夢の果て」という記事が載りました。題の通り、約10前に米国で落ちこぼれゼロを目指して制定されたはずの法律が、むしろ格差やできない子の切り捨てを加速し、学校をつぶし、公教育そのものを破壊してしまったという内容です。
一斉学力テストの実施とその公表による学校の順位付けが学校教育を破壊する上で重大な役割を果たすことがわかります。学テのための勉強に偏り、不正が行われるだけでなく、勉強そのものがおもしろくなくなります。そして学校の統廃合、教員の懲罰という罰則と淘汰で恐怖を与えるやり方は、教育そのものをダメにしていくのです。
落ちこぼれゼロ法をつくったラビッチ教授は、ほどなく反対に転じました。橋下「教育改革」は破綻した落ちこぼれゼロ法にうり二つだとし警鐘を鳴らします。「格差を是正するには、予算をかけて教員を増やし、きめ細かい多様な教育をする以外にない」との言葉は、とりわけ貧困家庭が多く格差が激しい大阪ではとくに強調されなければなりません。
この問題は、以下でも取り上げています。
※VOICE「大阪の教育未来図―アメリカ落ちこぼれゼロ法から学ぶ」
http://blog.goo.ne.jp/liveinpeace_925/e/dd802741e31a353354dee06912e93d0a
「
[動画]
※2.16VOICE「米国流教育改革の落とし穴」
http://www.youtube.com/watch?v=wKTYyHF-lIw
※2.17VOICE「競争の果て...NY教育改革の実情」
http://www.youtube.com/watch?v=3m38J4sjcuE
(ハンマー)