福島原発関連情報(海外メディア)0412
The Washington Post
Japan rates nuclear crisis at highest severity level 4/12
政府は危険度を最高レベルに引き上げた。
http://www.washingtonpost.com/world/japan-to-raise-rating-of-nuclear-crisis-to-highest-level/2011/04/11/AFxrFEND_story.html
・Beyond Nuclearでも紹介されている記事。
・記事に使用されている写真はチェルノブイリ原発の周辺の様子を伝えるもの。海外メディアが福島原発事故をどの様に見ているのかが伝わります
・内容は、国際評価尺度がレベル7に引き上げられたことの紹介なのですが、京大原子炉研究所のUnesaki氏のコメントが紹介されています。「何がいまさらレベル7か。対応が情けない。政府は、パニックを恐れるあまり、神経質になっている」。このような言葉は、おそらくは福島原発事故をめぐる海外メディアの見方だと思います。
The Independent
Japan ready to stop pumping radioactive water into sea 4/10
日本は海洋中への放射性物質の排出を停止した。
http://www.independent.co.uk/news/world/asia/japan-ready-to-stop-pumping-radioactive-water-into-sea-2265958.html
・海洋への放射能汚染水排水への批判の記事です。
・中国、韓国からの批判が強かったこと、これらを受けて対策せざるを得なかったこととを問題にしています。当面は海洋への排出を停止したが、いずれまた再開せざるを得ないだろうとの見通しが語られています。
・その他の指摘事項として、北半球の全域で福島から放出された放射性物質が検出されたことに言及しています。(NTBT委員会の公表)
・事故収束の見通しに関して、「冷却機能を回復する取り組みを全力で行っている。しかし、はっきりとした方向がみえないのだ。一歩進めば、一歩後退する」。日本の現地対策本部の声を伝えることで、収束に向けた困難さを浮き出させています。
N.Y.Times
New Doubts About Turning Plutonium Into a Fuel 4/11
プルトニウムのMOX燃料への転換への懸念
http://www.nytimes.com/2011/04/11/us/11mox.html
・福島原発事故の余波を受けて、アメリカのMOX推進にストップがかかっていることが紹介されています。3号炉のMOX燃料以上のPuを含むMOX燃料の使用が検討されていたらしいのですが、今はただ、福島原発事故の推移を見守る状況とのことです。
Japan Nuclear Disaster Put on Par With Chernobyl 4/12
日本の原子力災害はチェルノブイリと同等レベルである。
http://www.nytimes.com/2011/04/13/world/asia/13japan.html?hp
・先のワシントンポスト紙と同様に、レベル7は当然、放出されている放射性物質の総量はチェルノブイリ級との評価です。海外のメディアは日本の危機意識の欠如を問題にしています。情報の真偽がどこまで国内に伝わっているのか、このような点にも疑念を持っているようです。
Common Dreams
Radiation Detected In Drinking Water
In 13 More US Cities, Cesium-137 In Vermont Milk 4/11
米国13箇所以上の水から放射性物質を検出。バーモント州ではミルク中からCeを検出。
http://www.commondreams.org/headline/2011/04/11-4
・全米の13州以上の水から放射性物質を検出。モントペリア(in Montpelier, Vermont)Ce137がミルクから検出。金曜日のEPA発表。
・ミルク中の放射能レベルは、フェニックスの牛乳ではヨウ素131で3.2 picoCuries/L。当局は、健康被害のレバルではないと発表。 ロサンゼルスでは2.9 picoCuries/L. EPAの基準では、3.0 picoCuries/L であり近い数値となっているが、EPAは、こ数字は保守的なもので、健康被害にはつながるレベルではないことを強調。
・バーモント州で検出されたCe137は、福島第一原発事故後初めての検出例をなった。Ce137の検出濃度は1.9 picoCuries/Lで基準値の3.0 picoCuries/Lを下回っている。
・草を食べた牛の体内での濃縮、人間の骨などに吸収されやすいことの指摘。
・各地のEPA観測データの列挙
[キークロニック]