この夏の全国の電力使用量は予想に反して記録的な低水準であったことが報じられている。関西電力も電力需要を過大に予測したものの、実際にはピーク時電力使用は93年の冷夏なみの水準であったという。もちろん、さまざまな節電努力があってのことである。
※しのいだ「節電の夏」 過大予想肩すかし 需給逼迫なし(朝日新聞)
http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK201109010009.html
※関西電力:節電肩すかし 実績と予測に乖離(毎日新聞)
http://mainichi.jp/kansai/news/20110902ddn008020021000c.html
9月2日朝日新聞記事『節電列島 夏はセーフ』によると、全国の今夏の電力使用最大ピークは8月10日午後2時~3時で、使用電力は1億5660万キロワット、供給余力は1800万キロワットだった。
そして8月10日に動いていた原発は15基で1325万キロワット。
仮にこの15基の原発がすべて止まっていたとしても、単純計算では余力がまだ475万キロワットあるので、原発なしでも乗り切れたことになるというのだ!!
北陸電力がこの夏、原発抜きで乗りきったという記事も配信されている。
※原発抜き 夏しのぐ(朝日新聞 北陸版)
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001109020001
関西電力の発電電力量のうち原発の占める割合は50%として、原発からの脱却困難の理由と宣伝されてきたが、発電設備に占める割合は実際には火力が48%と、原発の28%より格段に多いことも明らかになっている。
9月に入って伊方原発1号機が定検で停止し、全国54機中動いている原発はわずか11機となった。
※四国電力の伊方原発1号機が定期検査入り 稼働の原発は全国で11基に(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110904/trd11090422160019-n1.htm
(全国で稼働中の原発。伊方1号機が定検に入ったため、現在稼働中は11機。朝日新聞より)
原発なしでもやっていける。すべての原発停止に向かって進んでいこう。
(ハンマー)