5/17朝日新聞朝刊社会面に“子の最後の「家」風前”という記事が載りました。橋下大阪市長の元で進めるグレートリセットなる削減計画のなかで、生きる困難を抱えたこどもたちの最後のよりどころとなる「子どもの家」がつぶされようとしているという内容です。
5月11日発表の「改革プラン」(素案)では、「子ども家」の運営費補助の「廃止」から「学童保育に移行」に変更と素っ気なく載っているだけです。「学童保育への移行」で補助金が半減されるため、運営そのものが困難になるのは間違いありません。
「子どもの家」は、家庭環境がとんどい子どもたちを受け入れ、とにかく社会に出て生きていけるように地域で育てていく重要な居場所として、大阪市が補助金を出してきたといいます。「改革プラン」は、そのような取り組みを狙い撃ちにしてつぶしていこうというものです。
「改革プラン」は、子どもたちの命をも脅かすというものだということがわかります。
「こういう場を必要とする子がいることをどうすれば偉い人に分かってもらえるのか」という女子高校生の言葉も心に突き刺さります。
橋下市長は「住民のニーズ」「サービス」という言葉をよく使いますが、生きていくのが困難な子どもたちを支えるような事業や、高齢者が安心して地域を生活できる環境づくりなどは、サービスや費用対効果というようなものさしではかれるものではありません。
この記事を読んで、「改革プラン」の無機質な文章の背後にある、切り捨てられる生活そのものを見据えなければならないと思いました。
(ハンマー)