赤・白・ピンクのフロックスを十数年扱ってみて、色別特性でわかったことがある。
・開花順序
赤→白→ピンクの順。
毎年、この順序は変わらない。
・耐暑性、耐乾性
白>赤>ピンクの順。白は最も強壮。
ピンクは半日陰の環境でないと開花しにくい。また、ピンクは水切れすると茎が黄色に変色する傾向がある。開花前に茎が変色した株はまず開花しない。
・開花するのに必要な株数
赤や白は、小さめの株でない限り、一株単位でも状況次第で開花する。
が、ピンクは数株まとまって成長した株とならない限り、開花しない。数株成長した株があった状態で2株程度が開花するような感じである。
赤や白は扱いやすいが(一株単位での株分けしても半日陰での移植なら問題ない)、ピンクは株分けの際に一株単位に分離しないこと、移植場所は半日陰とするなど、慎重に扱う必要がある。
・街路の花壇への適性
白は旱魃状態とならない限り大丈夫。
赤は水遣りが欠かせない。
ピンクは日陰を創ってやる必要がある。日当たりの良い花壇の場合、ピンクは電柱の陰あたりが最適。
・雑草耐性
白>ピンク>赤の順。赤の茎が細いため。