Nature d'eau

日々の思いをつづる

二つの心

2008-04-27 14:24:16 | 肝炎
C型肝炎の治療。ウイルスを排除するにはインターフェロン治療しかないとされています。
他の薬は庇護治療でウイルスを殺すには今のところインターフェロンしかないのです。
いま60%の人がこの薬で著効を得ています。(著効、、ウイルスが検出されないこと。)

その功績は認めます。
治った人はよかったと思う。副作用が何より辛いし、周囲の理解もなかなか得られにくいし。

それを喜ぶ気持ちとはまた別の心。

私はインターフェロンで体が壊れてしまった。元に戻りません。
肝機能は正常でした。甲状腺の病気も今までそんな気配があったことはありません。
インターフェロン後、一時AST,ALTの上昇も見られ、甲状腺ホルモンの値は測定の上限を超えるほど跳ね上がってしまいました。
1年たっていまだ甲状腺は治ってはいません。
わたしのように肝炎も治らず、新たに病気を抱えてしまった人も少数ではありますが、いるんです。

インターフェロン治療に入る前、医師に「元の体に戻れるんでしょか?」と質問しました。
目を逸らしながら、戻れるようなことを適当に返事した医師。



元に戻ることは出来ませんでした。




新聞等でインターフェロン治療を勧める記事を見るたびに心が痛む。
治る人がいる反面、体がさらに壊れる人も出てくる。

こういうことは公に言ってはいけない事なんでしょう。

助成案などが施行されいっそうたくさんの人にインターフェロン治療を受けてもらうような流れを作っている今に。


インターフェロンで治らない肝炎患者の助成はありません。


さらにインターフェロンで体を壊してしまった患者の救いはないのです。


同じ肝炎患者でも理解しあえない領域かもしれません。




辛い長い治療に耐えて著効を得られたことにねたましさはありません。
心からおめでとうと言える。

喜ぶ気持ちはきちんとある。


医学の進歩で救われた人々、医学の進歩の犠牲になった人々。

いつだってこの二つはセットだったのかも知れませんね。。






医師の言葉「著効は完治ではない」
たぶん将来のことは100%とは言えないのでしょう。

でも私は完全にウイルスが消滅してしまった人も多いと思います。
人間の体は自己免疫力もあるのですから。


インターフェロン後、5倍くらいまで増えてしまった私のウイルス
(ひどい話。。)
これは自己免疫力だけではどうにもなりません。


西洋医学だけでなく、方法は探し続けています。

新聞やネットを開くたびにナイフのように胸にグサッと刺さるようなことが目に触れる。

そんな一生を送り続ける気はありません。











春の雨

2008-04-17 16:07:33 | つぶやき
先ほどから雨が降り出してきました。
どんよりした空。それだけで気持ちもになりがちですが、程よい湿気は気持ちがいいとも言えます。

体調は悪くないと思います。普通には動いているけど、今以上に動いたほうが良さそうです。

あまり甘やかすとどんどん体が弱る。

今までも体を甘やかしすぎず、と思いながら普通の人並みには動きました。

体が動けてればいいんですよ。これからもずっと。

やりたいこと、ここのところ忘れていたけど少しずつやる気を起こせば自然に出てくる。
不思議なもので、やる気がないと何事もフェードアウトして行ってしまうようで。
やる気があると、仕事も舞い込んでくるみたいです。

ずっと引っ込んでいたやる気。すこ~しずつ出してみよう。

ここで無理にたくさん出そうとすると、つぶれるんだよね。
すこ~しずつ、すこ~しずつ




ZARD 「負けないで」  坂井泉水さん、しっかり生き抜いた人だと思います。







ショパン

2008-04-13 01:53:30 | 気分切り替え法?
クラシックはいろんなことにいいらしい、とは前から聞いてるけど。

でもショパンはなんとなく哀しいものがあるような。。

ただ入りやすいですね。かなり耳にしてる曲が多いせいか。

私はクラシックというか、音楽には全然詳しくありません。

楽器も何にも出来ないし。聴く専門。しかも解釈とかも良く分かりません。

漠然と聞いてるだけでもいいんじゃないのかな。

聴いている間、意識は確実にいい場所に行けてるから。

辛さを忘れる手っ取り早い方法。音楽を聴くか、本を読む。

しばし違う世界にワープです。



このブログ、吐き出しブログとしてはじめようと思ったけど、なかなかほんとの本音は書けないですね。

前回はかなり思ったことを正直に書きましたが、あまり自分よりに書くのもどうか、とかけっこう気にしてしまいます。

自分の考えが間違っていないかどうか、まだ自信がないからです。

すぐに悪い方向にかんがえてしまいがち。

なんとか良い考えへ、と切り替えるように努力はしています。

辛いけど、元気にはしてます。なるべく辛さを感じる暇を作らないようにしないとね。




ショパンのバラード第一番。長い曲だけどドラマチックで好きなんです。







救われない、肝炎患者?

2008-04-10 15:37:56 | 肝炎
肝炎の助成案。。新聞等でこの文字を見たことはあると思います。

助成案といっても、
これでさっぱりと救われるわけではない。
インターフェロン治療の補助、そりゃあインターフェロンは高価いです。
私は半年で中断となりましたが、それでも30万以上かかりました。
経済的理由でこの治療を受けられない人には朗報でしょう。
症状が進んで、それを食い止めるために治療を受けたい人はたくさんいる。

でも、実際はかなりの条件付の助成案らしい。
全てのインターフェロンの治療を受けてる人が補助されるわけではないみたいで。
でも肝炎でない世間の人からは、全ての肝炎患者が助成案で救われる、と勘違いされるのでしょうね。
第一インターフェロンの治療は、効果は50~60%くらい。
治療すれば全ての人が治るわけではない。
誰もがその確率に賭けて治療に臨むんです。

放置されていた時から比べれば進歩かもしれません。
他の病気もたくさんありますし。 でもこれは医原病なんです。
自分の体から発生した病気じゃない。 そのうえ差別がついてまわる。

新薬の開発を望んでいました。ずっと。

私はインターフェロンにより甲状腺の病気を発症してしまい、もう治療は出来ません。
助成案はそういう人のことは含まれていません。

このままウイルスの好きにさせておくのか。救われる道はないのか。

発症を遅らせて、という消極的な方法しかないなんて、納得できない。

辛い気持ちの中の割合は、悲しいより悔しいの方が大きいです。

悔しさが私を動かしている。

悔しさで頑張れる?

気持ちが負けなければ、また方法は現われるはず。

自分でいくらでも調べる。気の済むまで。

そのために動く。


桜はもう終わり。    また来年見られる。






      






狂ったような風

2008-04-01 18:47:05 | つぶやき
1日中狂ったような風が吹いていました。
急に寒さも戻ってきたようで。。

この風で桜の花がずいぶん散ってしまったようで、可哀想です。
満開の桜、早く写真を撮りに行きたいのに。

狂ったような天気の中、庭の花は次々に蕾を持ちます。

オキザリスもひそかに咲き出しました。




   コブクロ 「蕾」



甲状腺の病気を発症してしまってから、家にいることが多いです。
発症がわかった当時は、心不全の疑い、、といわれるほど症状がひどい状態でした。
今は薬で落ち着いてますが、あまり疲れない程度にしか動いてません。
家にいると、自分の内面に目がいきます。
普段忙しくしていると、全然考えなかった自分のこと。
主に欠点ばかりに目がいってしまいますが、欠点を改めて知るのもいいことでしょう。
直ったかな、と思ってた自分の悪いところも実は全然変わってなかった(^_^;)
と判明して一人苦笑。
そんなに変わるものじゃないですね。
家にいる膨大な時間。  それも贅沢なことなんでしょうけどね。